4/27 I神戸戦 Pick Up Player【脇阪 麗奈選手】
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リーグ戦8試合ぶりの勝利を飾った前節・ノジマステラ神奈川相模原戦。チームに勢いをもたらす先制点を奪ったのが、キャプテンの脇阪麗奈だった。逆風を物ともしない一撃は、日々の練習の成果でもあった。「先週、田尻(有美)コーチとシュート練習をしていて、『ドリブルしながら打つ練習をしよう』と言ってくれて、それを先週はずっとしていたので、あの場面でもそれが頭に浮かんで、『打っちゃえ!』と思って打ったら入りました(笑)」。攻守におけるエネルギッシュなプレーで中盤に君臨するチームの大黒柱。元来は力強いボール奪取に特長がある守備的なボランチだったが、今シーズンはここまで2得点7アシストという結果に加え、キーパス、ファイナルサードへのパス数でもリーグ上位に入るなど、よりゴールへ直結するプレーが増えている。「今シーズンが始まる前に考えて、より自分が攻撃に加わることで点も増えてチームを勝たせられると思った」という意識の変化に加え、クロスやスルーパスなど、プレーの精度自体も上がっている。「どういう場所へ、どういう球質、どういう軌道で蹴ればいいか、そこにも今シーズンはこだわっています」と話すように、より細部を追求する姿勢がピッチに反映されている。
昨シーズンに続き、今シーズンもここまでリーグ戦全試合フル出場を続けている“鉄人”でもある。それもプレー同様、日々の自己管理の賜物だ。「自分としては普通なんですけど、周りから見たらストイックだと思われる食事や体調管理はやっています」と自負するように、日々の体を作る食事は自炊して栄養面に気を配り、練習前後のケアやトレーニングも怠らない。「午前中も筋トレに行ったりケアする時間に充てていますし、全体練習後もボールを蹴って、足りないところを補っています」と自分磨きに余念がない。試合前のルーティンは、「たくさん寝る」こと。「睡眠は一番大事。試合後も、ちょっといいかな、と思って夜の12時過ぎまで起きていると、次の日、どこか痛くなる。それを感じてからは、試合も日も早く寝るようにしています。普段の練習後も21時半には寝ています(笑)」と自らを律する。そうした積み重ねの末に達成した『200』という数字。さらなる高みを目指す上で、あくまで通過点ではあるが、セレッソ大阪ヤンマーレディースの選手としては初めて達成した偉大な記録であることは間違いない。「INAC在籍時に150試合を達成して、そこからここまで早かった」と笑うが、それだけ日々が充実していた証でもあるだろう。古巣戦に重なることも運命的だ。前節は同じく古巣のN相模原から決めた。今節も2試合連続となる恩返しゴールを目指し、チームを勝利に導くべく、ノエビアスタジアム神戸のピッチに立つ。