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12/15 皇后杯5回戦 マイ仙台戦 Match Preview

  • 12/15 マイ仙台戦
  • メディア

リーグ戦は前半戦が終了し、12月、1月は皇后杯の季節。頂点を目指し、“初戦”となる5回戦・マイナビ仙台レディース戦に挑む
 
直近の2024-25 SOMPO WEリーグ第5節・三菱重工浦和レッズレディース戦を終えて、今シーズンのリーグ戦も前半戦が終了した。WE参入2年目のセレッソ大阪ヤンマーレディースは、4勝2分5敗の勝点14。12チーム中7位で折り返した。欲を言えば、あと1、2勝したかったところだが、今季の目標である5位(以上)とも勝点差は『3』。後半戦に向けて、期待の持てる前半戦になったと言える。
 
特筆すべき数字は、『18』という得点数だ。これは上位の浦和、サンフレッチェ広島レジーナ(1試合未消化)も上回る数字であり、リーグで3番目に多い。開幕前、昨シーズンから上積みを図りたい部分について、キャプテンの脇阪麗奈は、「攻撃」を挙げていた。「昨シーズンはゴールが少なかったことがチームの課題でした。自分も含めて、攻撃の選手はゴールに向かうことが大事。攻撃のバリエーションを増やして、クオリティーも高めていきたい。昨シーズンは、前から奪ってショートカウンターの形が多かったですが、今年はクロスの練習もより行っているので、結果につなげていきたい」と話していたが、ここまで自身もリーグトップの7アシストを記録。アシストの手前のパスやクロスも含め、多くのゴールに関わっている。チームとしても、崩しの質の向上や、セットプレーの工夫が結果に表れている。そして何と言っても前半戦でセンセーショナルな活躍を見せたのが、エースの矢形海優。2度のハットトリックを含む10得点で、堂々得点ランクのトップに立つ。それだけに後半戦はマークが厳しくなることは必至だが、「自分の中では、それは嬉しいこと。マークに付かれてもそこで打開して得点を決めたら嬉しいし、楽しい。成長できるチャンスが増えたと思って頑張ります」とあくまでポジティブにここから先の戦いへ挑む。浦和戦から中3日で迎える皇后杯5回戦・マイナビ仙台レディース戦は、まさに“矢形包囲網”が敷かれる可能性もある。マイ仙台のホームで行われたWEリーグ第8節で見せた圧巻のハットトリックは記憶に新しいだけに、今回の一戦に向け、マイ仙台も気合いを入れて止めにくることは間違いない。それも覚悟しつつ、「今回も得点を取って勝ちます!」(矢形)と意気込みは十分だ。
 
今シーズンの上積みとしては、右サイドバックに定着した中西ふうの存在も挙げられる。大卒1年目の昨シーズンは、リーグ戦9試合の出場に留まったが、今シーズンはここまでリーグ戦全試合に先発。大学ではボランチでプレーしていたパスセンスも生かし、右サイドから組み立ての起点として機能している。前半戦については、「相手を見てプレーしながら、前の選手、やかち(矢形)やセリ(高和芹夏)のストロングポイントをどう生かすかを考えてプレーしていました」と振り返り、後半戦へ向けては、「起点になることもそうですが、自分でもボールを運んで崩すことやクロスからのアシストなど、できることをもっと増やしたい」と意欲を覗かせる。皇后杯5回戦・マイ仙台戦では、対面する遠藤ゆめとのマッチアップは試合のポイントの一つ。「対人でも負けないようにして、試合としても負けたら終わりなので、絶対に勝てるように、チーム一丸となって頑張りたい」と抱負を述べた。マイ仙台は、エースの廣澤真穂、CBの長船加奈がケガから復帰し、前回対戦時に比べてチーム力は上がっている。鳥居塚伸人監督も、「復帰してきた選手もいるので、チームとしてもプラスになっていると思います。そこは用心しながら」と警戒しつつ、「あくまで自分たちがやってきたことを出せるかにフォーカスしたい。自分たちがやるべきことをやらないと勝利はないので、自信を持ってチャレンジしたいと思います」と力強く語った。
 
この5回戦からWEリーグ勢も参戦する皇后杯 JFA 第46回全日本女子サッカー選手権大会。来年1月25日にエディオンピースウイング広島で行われる決勝戦へ向け、C大阪としても1戦1戦を勝ち抜き、頂点を目指す。その“初戦”、マイ仙台との5回戦は、12月15日、午前11時半、兵庫県立三木総合防災公園陸上競技場でキックオフとなる。

試合前日コメント

鳥居塚 伸人監督


Q:直近のリーグ戦・三菱重工浦和レッズレディース戦について
「個人のところで言えば、まだまだ大きな差はあると思いますが、チームとして機能した時は戦える部分も見えてきました。その時間を長くしていくことが今後の課題です。その中でも、自信があった時、自信がなかった時で、個人のパフォーマンスもだいぶ変わったと思うので、自信を持ってプレーできるようになっていくことが、後期に向けての課題なのかなと思います」
 
Q:マイナビ仙台レディースとの皇后杯5回戦に向けて。約1ヶ月前にリーグ戦で対戦したばかりですが、廣澤真穂選手や長船加奈選手など、ケガから戻ってきた選手もいます
「復帰してきた選手もいるので、チームとしてもプラスになっていると思います。そこは用心しながらですが、あくまで自分たちがやってきたことを出せるかにフォーカスしたいです。もちろん、相手を抑えることも大事ですが、いずれにしても、自分たちがやるべきことをやらないと勝利はないので、自信を持ってチャレンジしたいと思います」
 
Q:大会全体の意気込みについて
「一つでも上に行くことを目指します。リーグとは違う1発勝負なので、やり方も、もしかしたら相手も変えてくるかも知れません。そういう変化にも対応して、トーナメントなので、より1点の重みも増していきます。個人のところでしっかりゴールを守ることなど、個人戦術も理解させながら、勝つためのプレーをしっかり表現できたら、勝つ可能性は上がっていくと思います」

和田 麻希選手


Q:直近の浦和戦は、リーグ戦では第3節以来の出場になりました。どのような思いでピッチに立ちましたか?
「試合に出ていない間も早く試合に出たいと思っていました。早くサポーターの皆さんの前でプレーして、勝利を届けたいと思っていました。ようやくプレーすることができて、とてもワクワクしたし、楽しかったですが、勝ち切れなかったことが悔しいです。プレーとしては、悪くはなかったけど、いいとも言えません。逆転するために入ったと思っていますし、自分に求められていたのは得点だったと思うので、勝ちにつなげることができなかったことは悔しかったです。みんなで勝利の喜びを分かち合うことができなくて残念でした」
 
Q:マイ仙台との皇后杯5回戦に向けて
「リーグ戦は勝っても負けても続きますが、皇后杯は負けたら終わり。より緊張感のある試合ですし、相手も強い意気込みで向かってくると思うので、自分たちも相手を上回る気持ちで挑みます。自分としては、やっぱりFWなので、得点を取ってチームの勝利に貢献したいです」

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