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12/16皇后杯R16 S広島R戦 Match Preview

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サンフレッチェ広島レジーナとの皇后杯の“初戦”。カップ戦のリベンジを果たし、準々決勝進出を目指す
 
打ち合いの末に引き分けで終わったリーグ戦の前節・ノジマステラ神奈川相模原戦から中6日。舞台を1発勝負のトーナメント戦に移し、セレッソ大阪ヤンマーレディースはサンフレッチェ広島レジーナとの皇后杯5回戦に挑む。
 
クラブ史上、最も頂点に近付いた皇后杯は、2021年11月から2022年2月にかけて行われた第43回大会だった。当時、なでしこリーグ1部に所属していたセレッソ大阪堺レディース(当時)は、下位カテゴリー相手の2回戦、3回戦を順当に突破すると、4回戦はN相模原に3-2、準々決勝ではアルビレックス新潟レディースに1-0で勝利。WEリーグ勢を立て続けに撃破し、ベスト4進出を果たした。この過程においては、小山史乃観が2回戦から4試合連続7ゴールの大活躍。力強くチームを引っ張る姿も印象的だった。ベスト4の相手は三菱重工浦和レッズレディース。この試合はシュート数1対19と圧倒された中、GK山下莉奈を中心に何とか耐えていたが、結果は0-1で敗戦。惜しくもファイナル進出とはならなかったが、チームとして、選手個々として、大いに自信を付けた大会としてクラブ史に刻まれた。WEリーグのチームとして迎える初の皇后杯。来年1月27日にヨドコウ桜スタジアムで行われるファイナルを目指し、1戦1戦、力強く勝ち抜いていきたい。
 
“初戦”の相手はS広島R。今季はWEリーグカップのグループステージ第2節でも対戦し、1-2で敗れている。この試合で先制点を決めた矢形海優は、「カップ戦で負けて、悔しい思いをした相手。そういう相手と皇后杯の初戦で出来ることをプラスに考えて、勝って勢いに乗りたい。難しい試合になるとは思うけど、粘り強く、最後まで勝利にこだわって、気持ちで勝ちたい」と話す。現在のチームの課題について、キャプテンの脇阪麗奈は、「得点した直後、前半の入り、後半の入り、試合の終わらせ方。このあたりは課題。そこをもう一つ締めたい」と指摘。1発勝負のトーナメント戦、まさにそうした際(きわ)の時間帯をしっかり戦うことで、勝利を手繰り寄せたい。攻撃陣に中嶋淑乃や上野真実らタレントが揃い、直近のリーグ戦では、ケガで戦列を離れていた瀧澤千聖も復帰したS広島R。C大阪としては、「1対1で負けないこと」(荻久保優里)も含め、「どれだけコンパクトに守れるかが、一つのポイント」(鳥居塚伸人監督)になる。今週は、C大阪からも5選手が選ばれたU-19日本女子代表候補のトレーニングキャンプがJ-GREEN堺で行われたが、13日には、U-19日本女子代表候補とC大阪のトレーニングマッチも実施された。この試合では、C大阪の和田麻希が開始1分に先制点を決めると、すぐさまU-19日本女子代表候補の栗本悠加が同点ゴール。同世代が“敵味方”に分かれ、火花を散らした。今回の皇后杯5回戦では、そうした若き力の躍動にも期待したい。
 
C大阪にとって今大会の初戦となる皇后杯5回戦。舞台はカンセキスタジアムとちぎ、土曜11時キックオフと、応援する側としてもハードな環境ではあるが、カップ戦のリベンジ、皇后杯の躍進へ向けて、負けられない一戦だ。スタジアムに駆け付けてくれるサポーター、さらにはJFA-TVによるライブ配信で見守ってくれるサポーターのためにも勝利で飾り、準々決勝にコマを進めたい。

試合前日コメント

鳥居塚 伸人監督


Q:皇后杯5回戦に向けて
「大会も変わるので、相手も切り替えて臨んでくると思います。カップ戦でタイトルを獲った後、リーグ戦では結果が出ていない部分もあるので、この大会を機に、という意気込みで臨んでくると思います。ただし、ウチも前回のカップ戦では負けているので、その気持ちをぶつけて勝利したいと思います」
 
Q:カップ戦でも戦ったS広島Rの印象と、試合のポイントについて
「(S広島Rの)キーになる選手は変わっていません。サイドの攻撃をどう抑えるか。前線にも能力が高い選手がいます。全体的に攻撃の質は高い。ウチはカップ戦に比べると、距離感が少し広がっているので、そこを見直すことをテーマにやっています。どれだけコンパクトに守れるかが、一つのポイントになると思います」
 
Q:スタジアムやキックオフなど環境も変わる中での試合になるが?
「大会が変わり、1発勝負ということも含め、グラウンドに入れば緊張感も増すと思います。そうした中でも、今、取り組んでいる攻守の質をしっかり発揮できるか。カップ戦では、(S広島Rに)あと一歩の部分で敗れたので、選手たちも色々なことを感じたと思います。今度はしっかり勝って、リーグ戦に向けても弾みを付けたいと思います」
 

荻久保 優里選手


Q:皇后杯5回戦に向けて
「リーグ戦と違って負けたら終わりの大会ですが、リーグ戦でも、そのぐらいの気持ちで戦っています。今やっていることを継続して、しっかり勝って準々決勝にコマを進めたいです」
 
Q:S広島Rとはカップ戦でも対戦。自身は出場していないが、相手の印象と、勝つためにやるべきプレーは?
「攻撃陣には速い選手もいれば、体の強い選手もいます。DFラインの選手もロングボールを蹴れる選手がいるので、そのタイミングでしっかりと自分たちもラインをコントロールすることが大事。1対1で負けないことも徹底して、まずは守備でやられないように試合に入りたいです。攻撃面では、相手の状況を見てポジションを取って、数的優位な状況でビルドアップに加わったり、縦パスもしっかり入れたいです」
 
Q:少し試合から離れていた分、ここから貢献したい気持ちも強い?
「チームに貢献できなかった期間が長かったので、その分もチームのためにプレーしたい思いはあります。まずは出場のチャンスをしっかり掴み取って、チームの勝利に貢献できるように戦っていきたいです」
 
Q:現地に駆け付けてくれるサポーター、さらには、配信で見守ってくれるサポーターへメッセージをお願いします
「セレッソとして今大会の皇后杯は初戦になるので、しっかり勝って勢いを付けたいです。決勝は来月、ヨドコウ桜スタジアムであるので、そこで多くのサポーターと喜びを分かち合うためにも、1戦1戦、勝ち進んでいきたいです。明日の試合もスタジアムで、配信で、応援よろしくお願いします」

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