2025/26 SOMPO WEリーグ第18節

2026.4.4

セレッソ大阪ヤンマーレディース

百濃 実結香 (28')

中谷 莉奈 (79')

2

HOME

FULL TIME

3

1-2

1-1

三菱重工浦和レッズレディース

島田 芽依 (4')

サンシャイン フォンテス (12')

高橋 はな (60')

平和堂HATOスタジアム

2,810

ギャラリー

MATCH REVIEW

滋賀県彦根市・平和堂HATOスタジアム開催となった浦和戦は雨中の激闘。健闘及ばず2-3で敗れるも、善戦ぶりが光る内容に

 

2025/26 SOMPO WEリーグ第17節・マイナビ仙台戦から中6日。セレッソ大阪ヤンマーレディースは、ホームに戻り、三菱重工浦和レッズレディースとのWEリーグ第18節に臨んだ。舞台は年に1度のホーム開催となる滋賀県彦根市・平和堂HATOスタジアム。WE参入以降、3度目の開催で滋賀での初勝利を目指した。先発は前節から1人変更。北原朱夏に代わって浅山茉緩が入り、1トップでスタートした。

 

前からのプレスも激しく良い入りを見せたセレッソだが、4分、相手の右サイドバック・櫻井まどかのロングキックに対し、セレッソの右サイドバック・高和芹夏がクリアするも、これが中央に入り、浦和の1トップ・島田芽依へのパスになってしまう。GKと1対1になった島田に決められ浦和に先制を許した。直後にセレッソにも決定機。右サイド深くのスローインから、受けた和田麻希が運んで逆サイドへパス。走り込んだ左サイドバック・中谷莉奈が右足アウトでシュートを狙ったが、GKの好セーブに阻まれた。その後も4本連続でCKを獲得するなどセレッソが反撃姿勢を見せると、9分にも好機。和田がドリブルからグラウンダーのクロスを入れると、相手DFのクリアを拾った脇阪麗奈がシュート。惜しくもDFに防がれたが、ここで得たCKからチャンス。脇阪のキックをクリアされたセカンドボールに反応した百濃実結香がシュート。クロスバーを越えたが、積極性が光った。11分にはゴール前で百濃が倒されFKを獲得。宝田沙織が蹴ったボールは良いコースへ飛んだが、GKに止められた。失点以降は猛反撃を仕掛けたセレッソだったが、次の1点も浦和に入る。12分、浦和に自陣左サイドを崩されると、櫻井のクロスにサンシャイン フォンテスがヘディング。ここはGK山下莉奈が好セーブで防いだが、はじいたボールを再びフォンテスに詰められた。「失点の仕方が簡単だった」と試合後に百濃も振り返ったように、セレッソとしては淡白に2失点。浦和に効率よく得点を重ねられた。17分にも浦和は左サイドからのクロスに島田が合わせて決定機も、ここはGK山下莉奈が好セーブで3失点目はしのぐ。開始早々に2失点こそ喫したセレッソだが、ボールの動かし方は良く、前に人数をかけてスムーズに攻めることはできていた。すると28分、1点を返す。高和のパスに抜け出した脇阪が右サイドの背後を取って中へドリブル。クロスに対し、浅山が相手CBを2枚引き付けて落とすと、走り込んだ百濃が右足を振り抜き、ネットに突き刺した。この得点がセレッソにとって平和堂HATOスタジアムでの第1号ゴールとなった。その後もセレッソは守備でのアプローチが速く、しっかり寄せてボールを奪い切ると、そこから素早く攻撃に転じる。33分には、高い位置を取った中谷莉奈のクロスに浅山が飛び込んだが、惜しくも合わなかった。終盤は浦和に押し返され、フォンテスにクロスバー直撃のシュートも受けたが、前半のセレッソはボールを動かしながらスペースに出ていく攻撃で何度も相手ゴールに迫った。

 

後半になり、風雨とも強さが増していく中、立ち上がりはセレッソがボールも人も動くサッカーを継続。52分、右サイドを崩し、和田のクロスに百濃が飛び込みビッグチャンス。わずかに相手DFに先に触られシュートを打つことはできなかったが、崩した形だった。直後にも浅山が右サイドの背後へ抜け出しクロス。波状攻撃を仕掛ける。ただし、60分、浦和に与えたFKから混戦の中で高橋はなに決められ点差は再び2点に広がった。65分、松田岳夫監督は最初の選手交代。宮本光梨と浅山に代えて、北原と育成組織TOP可登録の 玉村海乃を投入。四本帆夏、池田柚葉と同学年、この春から高校2年生になる玉村はこの試合がWEリーグ公式戦デビューとなった。ポジションは玉村と百濃の2トップ、北原が左サイドハーフに入り、脇阪がボランチに下がった。ただし、この時間帯は浦和の正確でテンポ良いパスワークに取りどころが定まらず、連続してピンチを迎える。それでも失点せずにしのぐと、79分、宝田のCKにファーで中谷が頭で合わせ、セレッソが再び1点差に迫る。息を吹き返したセレッソは85分、途中出場の2人、玉村と北原で左サイドを崩しかけると、ここで得たCKから、宝田のキックに再び中谷が飛び込むが、先にクリアされた。87分、和田に代わり池田が入り、池田は玉村と16歳コンビで2トップを組む。百濃が右サイドハーフに移った。最後まで同点を目指して攻めるセレッソは、90+2分、中谷のクロスのこぼれ球を拾った宝田がペナルティーエリア内でシュート。際どいコースに飛ばしたが、浦和GK池田咲紀子の好セーブに阻まれた。試合はこのまま2-3で終了。リーグ戦での浦和戦勝利までわずかに届かなかった。

 

もっとも、内容としては、「これまで浦和さんと対戦してきた中では、一番手応えがあったゲーム」(松田岳夫監督)。「今までは浦和の一方的な試合展開になっていましたが、自分たちも互角に戦えているところが成長していると感じます」(脇阪)。試合後、指揮官とキャプテンが口を揃えたように、浦和との直近3試合の中で、内容としては今節が最も濃い試合となった。ここまで積み上げてきた力が一気に芽吹きかけている。そうした印象も残した。この試合で得た手応え、失点場面を含めた課題、その両方をしっかり見つめ直し、次なる公式戦、ホームで行われるクラシエカップ準決勝・第1戦、RB大宮アルディージャWOMENに臨みたい。

監督コメント

◾️松田岳夫監督
「一年に一度の滋賀での開催ということで、今日もたくさんの方にお集まりいただきました。本当に、その中で勝つことができればよかったのですが、なかなか難しいゲームになってしまいました。先制点が非常に大事だという中で、自分たちの失点、あまりにも早い時間帯での失点に少し動揺したところはあったと思います。相手のストロングポイントをしっかり消すという点については、対策はしっかりとってきましたが、ゲームの入りのところで、まだリズムもつかみきれない中での失点となり、非常に悔やまれる展開になったと思います。ただ、選手たちがやるべきことをしっかり整理し、前半はゲームを進めることができました。そういう意味では、自分たちのゲームができた時間帯もあったと思いますし、これまで浦和さんと対戦してきた中では、一番手応えがあったゲームだったのではないかと感じています。一方で、やはりゴールを奪うこと、自分たちが点を取ること、そして失点をしないという点においては、上位のチームと我々との差があると感じたゲームでもありました。そのあたりを解決していかないと、なかなか勝点3を取っていくことは難しいのではないかというふうに感じています。
最後まで戦いましたが、このゲームを勝ちにつなげていけるように、しっかりとまた積み上げて、次のゲームに臨んでいきたいと思っています」

選手コメント

■脇阪麗奈選手
Q:昨年に引き続き滋賀県での試合で悔しい結果になりましたが、今日の試合を振り返ってください
「順位の差がそのまま出た試合になったと思います。自分たちもゲーム全体では悪くなかったですが最後の一押しの部分で差が出たと感じます」

Q:全体としては悪くなかったとのことですが、どのような部分で手ごたえを感じたか?
「今までは浦和の一方的な試合展開になっていましたが、自分たちも互角に戦えているところが成長していると感じます」

Q:終盤に池田柚葉選手が入ってからは高校生が3人出場となりました。今日初出場となった玉村選手やセンターバックとして欠かせない存在となった四本選手も含め、現在の若い選手の活躍を見ていてどのように感じますか?
「高校生年代ではトップクラスの選手たちだと思いますが、トップチームでスタメン出場するという強い気持ちを持って試合に臨んでほしいと思います」

Q:次節はいよいよクラシエカップ準決勝です。どのような戦いにしたいですか?
「チームはWEリーグに参入して3季目で、個人としてもチームとしてもタイトルを目指しているので、熱いプレーで必ず勝利したいと思っています」

Q:多くのサポーターが来てくださると思います。サポーターへメッセージをお願いします
「今日もたくさんのサポーターの前で試合ができて幸せでした。日曜日もたくさんの方に応援に来ていただいて必ず勝利を届けたいと思っています」


■百濃実結香選手
Q:平和堂HATOスタジアムでの初ゴールとなりました。ゴールシーンを振り返ってください
「(脇阪)麗奈さんがまひ(浅山茉緩選手)にボールを上げた時に、最初はこぼれ球を狙っていましたが、まひが時間を作ってボールを収めてくれたので、そこにスペースが生まれました。そこへ勢いよく入り込んだところ、まひがいい落としをしてくれたので、決めることができました」

Q:今日の試合全体を振り返って
「前半は、特に自分たちが攻めている時間が多かったと思います。ただ、前半も後半も、失点の仕方が非常に簡単だったので、そういうところをもっとやらせないように戦わないと、次のリーグ戦やカップ戦も厳しくなってくると思います。そういった部分で、もっと戦って、点を取らせないことをチーム全体として意識していかなければいけないと感じました」

Q:次節はクラシエカップ準決勝です。意気込みをお願いします
「とにかく準決勝という舞台は今年2回目で、皇后杯では決勝に進出できなかったので、今回は決勝に進出するためにも、まずは第1戦、ホームで必ず勝ってアウェイに乗り込みたいと思います。個人としては、今日久しぶりに得点することができたので、次の準決勝ではチームを勝たせられるゴールを決められるように頑張りたいと思います」


■中谷莉奈選手
Q:WEリーグ参入後2点目のゴールを獲得しました。得点シーンを振り返ってください
「コーナーキックになった時に自分はファーにいましたが、ニアに相手がたくさんいたので、(宝田)沙織さんがいいボールをくれたので、合わせるだけでした」

Q:今日は雨風も強く難しいコンディションでの試合でしたが、試合を振り返って
「3失点してしまい、それをひっくり返すことは容易ではないので、失点を減らさないと勝てないと思います。失点しないことにフォーカスしていきたいと思います」

Q:来週クラシエカップ準決勝へ向けて意気込みをお願いします
「勝つしかない試合なので、1週間チームとして今日出た課題を振り返って、いい試合をして勝てるように頑張りたいと思います」


■玉村海乃選手
Q:WEリーグデビューおめでとうございます。試合に入る時に監督からどのような声かけがありましたか?
「自信を持ってプレーしてこいと言われました」

Q:今日のご自身のプレーを振り返って
「緊張もあり自分のプレーがなかなかできず、活躍できなかったことが悔しいです」

Q:これからどんなプレーヤーになりたいですか?
「これからもメンバーに選ばれ続けて、スタメンで出て、ゴールを決められる選手になりたいです」