第6節
2026.3.21土
セレッソ大阪ヤンマーレディース
0
HOME
FULL TIME
2
ヨドコウ桜スタジアム
0-1
0-1
三菱重工浦和レッズレディース
島田 芽依 (35')
島田 芽依 (54')
ヨドコウ桜スタジアム
1,289人
ギャラリー
MATCH REVIEW
監督コメント
■松田岳夫監督
「ホームで多くのサポーターの皆さんの前で勝利を飾りたかったのですが、力負けしてしまいました。立ち上がりから、出だしの速い浦和さんに対して、どうしても一歩、出遅れる。力の差を考えれば、それでもある意味、ゲームの入りは耐えて頑張っていたと思います。ただ、徐々にディフェンスラインが下がり気味になり、中盤とディフェンスラインの間に大きなスペースができて、コンパクトというところでは、間延びして、いい状況が作れなかった。その結果、相手にボールを持たれる時間が長くなったり、いい形でボールを奪うことが少なくなったり、それが攻撃にも影響して、自分たちのリズムを作ることができませんでした。それが前半の反省です。後半、少し高い位置から行けるようになって、ボールが少しは相手コートに入ることはできました。ただし、フィニッシュは足りない面が多かったです。今年に入ってからのゲームを振り返っても、1試合で1点しか取れていません。しかも取っている選手はディフェンダー。前線の選手のゴールに向かうプレー、関わりをもっともっと高めていかないと、こういうゲームで勝ち切ることは難しいと感じました。決して次のステージが決まっているからと油断していたわけではなく、選手は必死にやったと思います。ただ、本当に余力を残さず出せたかというと、どこかに甘えがあり、どこかに仕方ないという気持ちもあったのかなと。この辺りが、若いチームである我々の大きな課題です。次に向けては、そういう部分をしっかり潰して、90分とにかく100%の力を出し尽くす。そういうチームにしていきたいです」
Q:今節へ臨む選手構成の部分では、「グループステージ突破が決まったからと言って、直近2試合の良かったことを崩す必要はない」という思いと、選手層を含めて選手の入れ替えも行う部分と、悩まれたところもあったと思います。名和選手、筒井選手、荻久保選手を先発で起用した狙いと、それによってどのような効果がありましたか?
「やはり、チーム内で競争してほしいと。ディフェンスラインでは、守備での効果はもちろん、ボールを動かすところで筒井の良さをチームに取り入れたいと思いました。それ以外の選手も、競争の中で勝ち取ったスターティングメンバーです。自分の良さをしっかり出してほしいと。前半の中では、リズムこそ作れなかったですが、一人一人のプレーを見れば、やれていることも多いですし、成長を感じました。結果、途中で交代することもありましたが、次に向かって大きなゲーム、大きな機会になったと思います」
Q:冒頭のコメントでFWが得点を取れていないという話もありましたが、途中出場の池田選手からは、背後への狙いやシュートなど、短時間でも「やってやろう」という気持ちが伝わってきたが、今日のプレーと今後への期待について
「トレーニングの中でも、背後への飛び出し、スピード、抜け出るタイミング。彼女のいいところはずっと見ていました。今シーズン1度使った試合では、終盤の短い時間の中で、彼女自身も緊張があり、しかも(負けている)状況の中でうまくゲームに入れなかった。その反省は、この出られない期間もずっと悔しさとして保てていたのかなと思います。出た時にそれを爆発させる、自分がやるべきことを認識しながら表現できたことは非常に大きかったと思います。実際、短い時間でシュートを3本ほど打っています。彼女の良さは非常によく出ていたと思います。これからU-20(代表)の選手もいなくなる中で、非常に大きな戦力になると感じています」
選手コメント
■荻久保優里選手
Q:先発の機会が来ました。試合前はどのようなプレーを出そうと思って入りましたか?
「今までだったら、いいパスを出そうとか、自分が起点になって試合を動かそうという気持ちだったのですが、今回は自分からアクションして、背後へボールを要求することだったり、味方とのポジションを意識して入ろうと思いました」
Q:シュートを2本打った場面もありました。特長であるキックの精度をシュートでも生かせる感覚もありましたか?
「そういう感覚もあったのですが、あの場面でもう少し周りを見れていたら、もう少しゴールに近い位置まで潜り込んでいけたのかなと思います。もっと可能性のあるシュートを打ちたかったです」
Q:「潜り込む」という言葉もありましたが、もう一つ高い位置に入って行けそうな手応えもありましたか?
「相手のプレスの仕方で自分たちは外回りになってしまい、中で受けることが自分自身できなかったので、もう少しビルドアップで中で受けることや、起点となれたら、相手にとってもっと嫌な攻撃ができたと思います」
Q:今後もサイドハーフでプレーするかは分からないですが、今日の試合を今後にどう生かしていきたいですか?
「今日の試合は、攻撃では回数自体も少なくチャンスもなかなかなかったですが、守備の面でハードワークすることや、相手との距離を縮めてコースを限定することはもっとできたと思うので、今日、試合に出たことで得られた課題をまた来週や今シーズンにつなげていけるように頑張っていきたいです」
■高和芹夏選手
Q:直近2試合は右サイドバックで出場しました。得られた手応えや課題など、どのように感じましたか?
「右サイドバック自体、ほとんどやったことがない状況の中でのプレーでしたが、中盤をやっていたので、ビルドアップでは積極的に受けて参加したり、攻撃でもどんどん背後に走って、前で受け手になることは意識していました。守備では、球際や予測の部分で相手より優位に立って、インターセプトを狙ったり、ということは考えてプレーしていました」
Q:粘り強い守備ができて、相手のウイングにも対応していたと思います。監督が考えることですが、今後も本格的に右サイドバックでプレーすることも選択肢の一つになったのでは、と思ったが?
「右サイドバックとしての技術や戦術もある程度は頭の中に入れてプレーしていますが、まず自分は戦う気持ちを出して、そこで盛り上げていく役割も出して、チーム全体の士気が上がったらいいなと思ってプレーしています。戦う気持ちや元気に声を出すことは意識しています」
Q:今日は対面の相手が榊原選手でした。前節の丹野選手とは特長も違ったが、対峙した経験値は?
「利き足もスタイルも違いますが、2人とも技術があって仕掛けてくるタイプなので、まず1対1で負けないことを意識していました。今日はワンタッチでフリックされることが多かったので、その部分は前回とは違ったので、次、対戦するときはそこの修正はしていかないといけないと思いました」
Q:4月に行われるクラシエカップのノックアウトステージへ向けて
「相手がどこになるかは分からないですが、決勝へ行くために絶対に勝ちたいです。今のままでは厳しい戦いになると思うので、クラシエカップのノックアウトステージまでの試合で一つずつ積み上げて高めていきたいです。チームとしても個人としても、戦術も含めてレベルアップしていきたいです」
■名和咲香選手
Q:クラシエカップのグループステージ第3節・ノジマステラ神奈川相模原戦以来の先発となりました。この間、どのようなことを意識して練習していた?
「2026年になってから(山下)莉奈さんが出続けていて、ずっと悔しかったです。その中で(N相模原戦で)チャンスをもらったのに、あのようなプレーになって、ずっと悔しいと思いながら練習していました。(具体的に意識していた取り組みは)背後のところやスペースケア、クロスの対応、守備の構築も含めて予測や準備は意識してやっていました」
Q:直近2試合、無失点で抑えた山下選手のプレーを外から見て感じたことはありますか?
「見ていて勉強になることばかりですが、自分も負けていられない、という思いが強いです。盗めるところはいっぱいありますし、自分のモノにしていきたいです」
Q:今日の試合では2失点はありましたが、2点とも自陣で奪われてフィニッシュまで行かれた形であり、GKとしては難しさもあったと思います。全体的なプレーとしては、背後のケアなど意識していることも伝わってきたが?
「背後のところは意識してやれた部分もありましたが、まだ判断に迷ったりするところもあったので、もっと自信をもって、出ると決めたら行きたいですし、その準備のところはもっとしないとダメだと思いました」
Q:AFC U20女子アジアカップタイ2026メンバーに追加招集されました。一度、外れた思いと、再び呼ばれた今の思いは?
「今年に入って試合に出られていなかったですし、出た試合もプレーとしては良くなかったので、選ばれなかった時は当然だなと受け止めて、チームで見返せるぐらいやってやろうと思っていましたが、今回こうしてまたチャンスが来たので、しっかり自分のプレーを出したいですし、成長したなと思わせたいです」
■池田柚葉選手
Q:WEの公式戦としては2試合目になりました。どのようなプレーを出したいと思ってピッチに入った?
「前回は悔いの残る試合だったので、今日は自分のプレーを出し切って、『絶対に点を決める』という思いで入りました」
Q:前回の試合から今節まで、どのような意識で練習されていた?
「前は初出場だったので緊張もしていて、『ミスしないように』という思いでプレーしていましたが、そこから出られなかった期間も自分のプレーを続けていこうと思って、練習でも自分の強みである背後への抜け出しを続けていて、今日は試合でも出そうと思っていました」
Q:実際、背後を狙うシーンは多く出せたのでは?
「背後の抜け出しは、いいボールも来て、自分の特長は出せたと思いますが、試合後に松田さんにも言われたのですが、ゴール前の強さは足りません。決め切れなかったところは課題だと思います」
Q:後半40分にいい形でシュートまで持っていく場面もありました。パスを受けた時からゴールだけを目指していましたか?
「はい。試合に入るときに松田さんからも『決めてこい』と言われていましたし、自分の中でも『絶対に決める』という気持ちで入ったので、決め切れなかったことが悔しいです」
Q:前回はアウェイでしたが、初めてホームでプレーした感想は?
「ミスしてもいい声掛けをしてくれて、自分たちが攻める側にいっぱいお客さんがいてくれて、すごく応援してくれたので、力になりました」
Q:ここから田子選手と新井選手がU-20代表で抜けます。池田選手への期待も大きくなりますが、今後へ向けた抱負について
「もしかしたら試合に出られる機会が増えるかも知れないので、その機会をつかめるように頑張ります」
首位でのノックアウトステージ進出が決まっていたクラシエカップのグループステージ最終節は敗戦も、今後に向けた収穫も多い一戦に
ノックアウトステージ進出を決めた2025/26 WEリーグ クラシエカップ グループステージ第5節・三菱重工浦和レッズレディース戦から中5日。セレッソ大阪ヤンマーレディースは、浦和を今度はホームに迎え、2025/26 WEリーグ クラシエカップ グループステージ最終節に臨んだ。先発は前節から3人変更。GKに名和咲香、センターバックに筒井梨香、右サイドハーフに荻久保優里が入った。
前節でグループステージ突破を決めたとは言え、「自分たちが成長していることを次のゲームで証明したい」(松田岳夫監督)と浦和戦2連勝を目指して臨んだ今節は、前節と同様、立ち上がりは守勢に回る時間が長い展開に。試合開始前の時点でグループステージ突破の可能性を残していた浦和が縦に速い攻撃でゴールに向かってきたが、セレッソの選手たちの戻りも速く、ゴール前ではしっかり体を寄せて対応。決定的な形は作らせない。浦和のアンカー、伊藤美紀へのパスコースを消しながらプレスをかけると、次第に高い位置で奪う回数も増え始め、17分、脇阪麗奈のクロスが相手のオウンゴールを誘いかける。21分にはCKのセカンドボールを拾った荻久保が左足でミドルシュート。荻久保は31分にも高い位置でカットし、遠めの位置からミドルシュート。積極的にゴールに迫った。33分、セレッソに決定機。背後のスペースに飛び出した百濃実結香へ宝田沙織が絶妙なパスを届けると、百濃がドリブルで運んでGKとの1対1を迎えかけたが、戻ってきたDFの寄せにも遭い、惜しくもシュートはサイドネット。先制とはならなかった。すると、直後の35分に失点。筒井が中盤に出したパスをカットされると、浦和のショートカウンターを受け、最後はサイドを崩された形から島田芽依に決められた。セレッソとしては次第に自分たちのペースに持ち込みかけていた時間帯だっただけに、もったいない失点となった。41分、脇阪が高い位置で奪って運ぶと、左サイドを駆け上がってきた中谷莉奈がクロス。ファーで田子夏海が合わせたが、うまくヒットしなかった。このまま0-1で折り返したが、シュート数では上回り、内容としては悪くない前半だった。
1点を追いかける後半、松田監督は荻久保に代えて和田麻希を投入。46分、その和田のスルーパスに百濃が抜け出してチャンスを作ると、51分に決定機。後ろからつないで右サイドへ展開。前節に続き今節も右サイドバックとして先発した高和芹夏のクロスに宝田がヘディングで合わせたが、GKの正面に飛んだ。52分にも中盤からスルスルと上がってきた宮本光梨がシュート。後半の立ち上がりはセレッソが攻勢に出たが、この時間帯に失点。54分、高和が和田に付けたパスをカットされると、1失点目と同様にショートカウンターを受け、再び島田に決められた。2点のビハインドを負ったセレッソは、64分に2枚替え。宮本と高和に代わり、新井萌禾と米田博美が入った。米田はそのまま右SBに入り、新井はトップ下へ、脇阪がボランチに下がった。73分、新井がドリブルで運び、角度のないところからシュート。枠内に飛んだが相手GKの好守に防がれた。74分、田子に代わり高校1年生の池田柚葉が入る。試合後、「自分のプレーを出し切ろうと思って試合に入った」と話したように、自身の持ち味である背後への抜け出しを果敢に狙うなど積極性が光った。85分にはビッグチャンス。宝田のパスを受けて左サイドの背後を取ると、やや角度はなかったが、GKとの1対1に持ち込み、右足でシュート。ゴール右スミを狙ったが、惜しくもGKに左足で防がれた。池田は88分にも対面の相手を交わしてミドルシュート。ゴールまでは遠い距離だったが、気持ちが伝わるシーンだった。WEの公式戦は2試合目だった池田だが、プレーについては松田監督も、「自分がやるべきことを認識しながら表現できたことは非常に大きかった。彼女の良さは非常によく出ていたと思う。これからU-20(代表)の選手もいなくなる中で、非常に大きな戦力になると感じています」と評価した。
試合はこのまま0-2で敗戦。浦和戦での2連勝とはならなかったが、普段とは異なるポジションで奮闘した選手や久々に出場機会を得た選手、さらには新戦力も台頭と、少なくない収穫も得た一戦となった。グループステージは4勝2敗の勝点12、Cグループ首位で通過。4月のノックアウトステージへ向けて、「チームとしても個人としても、戦術も含めてレベルアップしていきたい」(高和)。