2025/26 WEリーグ クラシエカップ第4節

2026.3.8

アルビレックス新潟レディース

0

AWAY

FULL TIME

1

0-1

0-0

セレッソ大阪ヤンマーレディース

四本 帆夏 (15')

デンカビッグスワンスタジアム

1,038

ギャラリー

MATCH REVIEW

四本帆夏のWE公式戦初ゴールが決勝点。アルビレックス新潟レディースにリーグ戦のリベンジを果たし、グループステージ突破へ向けて前進

 

2025/26 WEリーグ クラシエカップ グループステージ第3節・ノジマステラ神奈川相模原戦から中7日。セレッソ大阪ヤンマーレディースは2試合連続となるアウェイで2025/26 WEリーグ クラシエカップ グループステージ第4節・アルビレックス新潟レディース戦に臨んだ。先発はN相模原戦から2人変更。GKは山下莉奈が入り、ボランチにはN相模原戦を欠場した宝田沙織が戻った。

 

ウィンターブレイク明けは3連敗中のセレッソ。連敗を止めるためにもクラシエカップのグループステージ突破へ近づくためにも勝利が求められた一戦は開始から攻守でこの試合に懸ける気持ちがピッチに表れる。セカンドボールへの反応も速く、攻撃でマイボールの時間を増やすと、相手を見ながらボールをつなぎ、速いテンポで相手陣に進入。2分、百濃実結香がファーストシュートを放つ。守備でもディフェンスラインを押し上げ全体をコンパクトに保ちつつ、相手のボールホルダーに対するプレッシャーもかけて背後のカバーも怠らない。試合前、「球際での強さを発揮して相手の自由を奪うこと」をテーマに掲げていたのは中谷莉奈だが、まさにそうしたプレーをこの試合ではチーム全体で表現。練習の成果をグラウンドで発揮すると、この良い時間帯に先制に成功。和田麻希、脇阪麗奈、田子夏海とつないで右サイドを突破し、CKを獲得。脇阪のキックをはね返されたセカンドボールを拾った宝田からのパスを受けた宮本光梨が「GKとDFの間に落として、誰かが触れば1点」(宮本)という低くて速いクロスを上げると、合わせたのは四本帆夏。リーグ戦での借りを返すべく強い気持ちで臨んでいた背番号34のWE公式戦初ゴールでセレッソが先手を取った。その後も前半の主導権はセレッソが握り続ける。23分には、前節に続いてトップ下に入った脇阪が収めたところから田子がミドルシュート。田子は前線でのキープやプレスバックで貢献。脇阪は背後に抜ける動きを何度も繰り返し、前線を引っ張った。42分にも好機。和田がカットし、ドリブルで運ぶと、追い越した宮本がミドルシュート。GKに止められたが、可能性を感じさせるシュートだった。前半は新潟Lに決定機を作らせず、1点リードで折り返した。

 

後半は開始から2枚替えを行ってきた新潟Lの攻撃を受ける展開に。特に後半から入ってきた城和怜奈の突破に苦しめられる。52分、城和に背後を取られた場面では、中谷が逆サイドから絞って足を伸ばしてシュートブロック。1点モノのビッグプレーだった。後半の立ち上がりは新潟Lのセットプレーも増えた中、GK山下を中心に対応。懸命にはね返す。65分、松田岳夫監督も2枚替え。中西ふう、宮本に代えて北原朱夏と浅山茉緩を投入した。直後の66分、高い位置でボールを奪うと田子が粘ってキープ。落としを百濃がシュート。わずかに枠を外れたが、惜しい場面だった。71分には新潟Lの速攻を受けると、クロスから斜めに飛び出してきた城和にGKと1対1のシーンを作られたが、山下が間合いを詰めてシュートコースを消して、シュートはポストを直撃。そのはね返りも山下が懸命にキャッチした。この試合、最大のピンチだったが、運も味方に付けて何とか防いだ。試合終盤は2点目を狙う姿勢も出しつつ、新潟Lにチャンスを作られることはなく試合を進めていく。後半アディショナルタイムではサイドの深い位置で時間を使うしたたかさも発揮。前半14分に四本が決めた先制点のリードを守り切った。

 

「今年に入ってのゲームは3試合とも技術・戦術的なことより、一つのボールに対しての強さ、激しさ、そういうところに自分たちの意識が足りなかった。そういう反省をして、今日のゲームに臨みました。そういう意味では、しっかりと球際の強さだったり、一つ一つのプレーに対する思いを表現できたこと。それが今日の結果につながった」と松田監督は試合を総括。キャプテンの脇阪も、「新潟とは最近やったばかりですし、同じ相手に続けて負けられない気持ちもありました。練習から相手を分析して、相手の良さを出させないよう、全員で意識を高く臨めました」と振り返った。2週間前に喫した敗北を真摯に見つめ、対策を練って挑んだ結果、掴んだ勝利となった。決勝点を挙げた四本はWEデビューの地も新潟。縁の深い場所で大きな仕事をやってのけた。この結果、再びクラシエカップのグループステージ グループCの首位に浮上したセレッソ。次節はグループステージ突破をかけて、三菱重工浦和レッズレディースとのアウェイゲームに挑む。


監督コメント

■松田岳夫監督
「まずアウェイまで応援に来ていただいたサポーターの方々に感謝しています。今年に入って初の勝利を一緒に喜び合えたことを嬉しく思います。今年に入ってのゲームは3試合とも技術・戦術的なことよりも、一つのボールに対しての強さ、激しさ、あと一歩、あと1メートル、あと1秒、そういうところに自分たちの意識が足りなかった。そういう反省をして、今日のゲームに臨みました。そういう意味では、しっかりと球際の強さだったり、一つ一つのプレーに対する思いを表現できたこと。それが今日の結果につながったと思います。もちろん戦術的な部分、判断の部分で課題は多いですが、まず土台になる部分、ベースになる気持ちの部分でしっかり表現できたこと。これは次のゲームにもつながっていくと思いますので、これを基準にして今後も戦っていきたいと思います」
 
Q:リーグ戦での新潟L戦から変えた部分がありましたら教えてください
「サッカーの中では、自分たちの良さを出す、相手の良さを消す、両方の側面があります。前回の対戦では、どちらかと言うと、自分たちの良さを出す方に(傾いた)。新潟さんは3バックでワイドの積極性、背後、クロス、ゴールへ向かうプレーがストロングポイントですが、前回はやられ放題でした。今日はある程度、相手の良さを消すことは意識していました。その意味では、失点ゼロで抑えることができたことは自信になります。全員がそこの意識を高めて臨んだ結果だと思います」
 
Q:今日に関しては、ワイドからの攻撃など相手の良さを消すことができた?
「そうですね。サイドバック、サイドハーフ、センターバックも含めて、横に振られた時のスライドやマークの受け渡し、インターセプトした時のカバーの徹底。そのあたりの連係の部分は意識しながら1週間、積み上げてきました」

選手コメント

■四本帆夏選手
Q:WE公式戦初ゴールの感想をお願いします
「嬉しかったです!」
 
Q:WEデビューもアウェイの新潟L戦でした。縁がありますね(笑)
「はい、縁があります(笑)」
 
Q:リーグ戦では悔しい思いをした新潟L戦。今日の試合に臨む思いについては?
「ここ2試合、自分のミスもあり、チームの足を引っ張っていたので、何とか3連敗で止めたかった。ここから一つでも多くの勝利を取るために、自分にできることを前向きにトライしながらやっていこうと思って臨みました」
 
Q:後半立ち上がりに裏を取られた場面こそありましたが、全体的に、背後に飛び出してくる選手に対しても集中して守れた?
「そうですね。試合前からそういうシチュエーションは増えてくるだろうということはディフェンスラインでもそうですし、チーム全体としても共有していました。声掛けやマークの受け渡しでは、『後ろの選手、見えている選手が付いていこう』と話し合って、自分の背後も(米田)博美さんが付いてきてくれたのでやり易かったですし、ありがたかったです」
 
Q:試合後は泣いている様子も見られたが?
「足を引っ張っていたので…。ちょっとでもチームに貢献できて嬉しかったです」
 
 
■宮本光梨選手
Q:先制点のアシストの場面を振り返ると?
「CKの流れから、(宝田)沙織さんからボールを受けて、あの場面は中に人をかけている状態だったので、GKとDFの間に落として誰かが触ってくれたらいいかなと思って蹴りました。触れば1点、というボールを上げることを意識して蹴りました」
 
Q:試合開始からセカンドボールへの反応が良く、前半からしっかりとボールを握れていたが?
「これまでの新潟戦も空中戦が多い場面が多かったので、セカンドボールは大事になると思っていました。そこは意識して狙っていました」
 
Q:前半42分のミドルシュートは惜しかったが?
「はい…(苦笑)、次こそ決めたいと思います!」
 
 
■脇阪麗奈選手
Q:試合開始からセカンドボールへの反応が良く、前半からしっかりとボールを握れていたが?
「全員で意識高く臨めました。新潟戦ではセカンドボールがカギになるということで、練習から徹底してできたことが試合にも出たと思います」
 
Q:守備での戻りや寄せも速く、相手に蹴らせる余裕を与えない守備ができていました。かなり意識を徹底して臨んだように見受けられたが?
「新潟とは最近やったばかりですし、同じ相手に続けて負けられない気持ちもありました。練習から相手を分析して、相手の良さを出させないよう、全員で意識を高く臨めました」
 
Q:先制点を決めた四本選手について。試合後などもよく話している姿が見られますが、どんな後輩ですか?
「めっちゃ泣き虫で、めっちゃ生意気です(笑)。でも、みんなに食らい付いて頑張っています。リーグ戦の新潟戦後はとても落ち込んでいたので、今日は決めてチームに勝利をもたらしてくれたので、良かったです」
 
Q:クラシエカップはグループステージ首位再浮上です。浦和との残り2試合へ向けて
「首位ですが、浦和相手ということで、またイチから気を引き締めて頑張っていきたいです」
 
 
■米田博美選手
Q:守備での戻りや寄せも速く、相手に蹴らせる余裕を与えない守備ができていました。かなり意識を徹底して臨んだように見受けられたが?
「そうですね。負けが続いた中で、初心に戻ろうと。自分たちの良さである、いい守備からいい攻撃につなげられるように、みんなで共有できました。何より勝ちたい気持ちを全員プレーで表わせたことが一番大きいと思います」
 
Q:背後のスペースへ出るパスに対して、守備陣のカバーも速かったが?
「(四本)帆夏ともそうですし、サイドバックの選手とも声を掛けながらできました。相手のウイングバックが上がってきたら前は5枚になるので、自分たちはスライドの部分で声を掛けてできました。チャレンジとカバーをハッキリできたことも良かったと思います」
 
Q:次節の浦和戦へ向けて意気込みをお願いします
「勝ってグループステージ突破を決めたいことが一番ですが、今日みたいに勝ちたい気持ちをプレーに表すことで結果も付いてくると思うので、そこを一番に考えて、自分たちらしいサッカーで勝ちにいきたいです」