2025/26 SOMPO WEリーグ第14節

2025.12.20

セレッソ大阪ヤンマーレディース

田子 夏海 (24')

田子 夏海 (73')

2

HOME

FULL TIME

2

1-2

1-0

INAC神戸レオネッサ

道上 彩花 (14')

道上 彩花 (19')

ヨドコウ桜スタジアム

4,257

ギャラリー

MATCH REVIEW

年内最後の公式戦となったINAC神戸レオネッサとのBATTLE OF KANSAI。2点を先行されるも田子夏海のゴラッソ2発で追い付き、勝点1を獲得

 

2-3で敗れて決勝進出を逃したサンフレッチェ広島レジーナとの皇后杯準決勝から中5日。セレッソ大阪ヤンマーレディースは、気持ちを切り替えて練習から強度を高め、年内最後の公式戦、2025/26 SOMPO WEリーグ第14節・INAC神戸レオネッサとのBATTLE OF KANSAIに臨んだ。先発は広島戦から5人変更。GKは山下莉奈がリーグ戦としては第7節・アルビレックス新潟レディース戦以来のスタメンを果たし、両サイドバックは北原朱夏、中西ふうと攻撃に特長がある選手が名を連ね、宮本光梨が公式戦5試合ぶり、田子夏海が公式戦2試合ぶりの先発となった。この試合では宝田沙織がFWに入り、田子と2トップを組んだ。

 

開始早々、セレッソは手数をかけずに相手の背後を取って、立て続けにCKを獲得。3本全て北原が蹴り、ニアで白垣うのが逸らしてチャンスになりかけたが、ゴールとはならず。その後もディフェンスラインを押し上げて高い位置からボールを奪う姿勢を見せるなど入りは悪くなかったが、14分、前線で人数をかけて攻めた直後にカウンターを食らい、失点。数的同数の守備を余儀なくされると、久保田真生のシュートを一度はGK山下がセーブしたが、こぼれ球を道上彩花に押し込まれた。先制されたセレッソだが、16分に決定機。北原のクロスをDFがクリア。こぼれ球に反応した和田麻希がゴール前でシュートもクロスバーを越えた。すると19分に2失点目。自陣右サイドのニアゾーンを取られ、吉田莉胡のマイナスの折り返しを再び道上に決められた。立ち上がりから攻勢に出る時間帯もありながら、守備に回った際にサイドの裏を取られ、20分までに2失点。「早い時間帯での失点は避けたい」と試合前に松田岳夫監督も話していた中で、苦しい展開になるかと思われたが、24分、この選手の一振りで試合の流れを引き戻す。センターサークル付近で相手を囲んでボールを奪い、受けた田子が、やや前に出ていた「GKの位置も見て」思い切ったロングシュートを放つと、低くて速い弾道がゴールに吸い込まれた。打った本人も驚くゴラッソが決まり、ヨドコウ桜スタジアムが大歓声に包まれると、ここからセレッソの勢いが加速。29分には田子がドリブルで運んで背後へスルーパス。抜け出した宝田が相手DFと競り合いながらもキープして、飛び出してきたGKも交わして決定機を迎えたが、シュートは枠を捉えることができず、惜しくも同点とはならなかった。直後の30分にもビッグチャンス。右サイドから中央を経由し、最後は脇阪麗奈のパスから左サイドの背後を取った北原がゴールに向かったが、シュートはDFにブロックされた。この時間帯は波状攻撃を仕掛けたセレッソは、36分にも再び北原に決定機。今度も右サイドが起点となり、中西と和田でつないで運び、中央を崩すと最後は田子のスルーパスから左サイドの背後を取った北原が、今度は相手を切り返して外し、右足でシュート。良い形に持ち込んだが、フィニッシュがうまくミートせずに枠を外れた。前半はこのまま1-2で終了した。

 

後半はI神戸にボールを握られる時間が増え、相手のプレスに自陣で失いカウンターも浴びるなど、前半に比べて攻守に動きが落ちる様子も見られた。I神戸に流れが傾きかけた58分、松田監督が最初の選手交代。宮本と北原に代えて新井萌禾と中谷莉奈を投入。新井が田子と2トップを組み、宝田がボランチに下がった。この交代で少しずつ敵陣に押し返す時間を作ったが、それでも試合のペースはI神戸に握られたまま推移すると、71分、松田監督はさらに2枚替え。今度は和田と中西に代えて浅山茉緩と筒井梨香を投入。この交代で浅山が前線に入り、新井が右サイドハーフへ、筒井がセンターバックに入り、白垣が右サイドバックに移った。ここから攻撃が活性化し始めたセレッソは、72分に決定機。新井と田子で右サイドを崩すと、田子の折り返しを浅山がスルーして宝田に絶好機も、コースを狙ったシュートは相手DFに防がれた。ただし、その1分後、セレッソが同点に追い付く。右サイドの深い位置でボールをキープした田子が相手2人を背負いながらも反転して前を向くと、角度のないところから強烈なシュート。これがGKの股を射抜く形となり、セレッソが試合を振り出しに戻した。76分にも好機。四本帆夏がインターセプトしてボールを運び、最後は田子がシュートしたが、ここはDFにブロックされた。終盤はI神戸の攻撃を受け、立て続けにセットプレーの機会も与えたが、GK山下を含めた守備陣がしっかり対応。3失点目はしのぐと、後半アディショナルタイムにセレッソが猛攻を仕掛ける。新井が、浅山が、百濃が裏に抜け出し、再三、勝ち越しのチャンスを作ったが、ゴールには至らず。後半は時間の経過とともにカウンターの応酬となり、スリリングな展開が続いた中で、両者3点目は生まれず2-2で試合は終了。白熱した今季2度目のBATTLE OF KANSAIは勝点1を分け合う形で幕を閉じた。

 

「ホームで4,200人以上の方に来ていただいて、その前で『自分たちのサッカーをしっかり見せたい。応援してくれる人たちの何かに訴えかけたい』と。選手ともそういう話をしてゲームに臨みました。声援が後押しになり、最後まで戦うことができました」(松田監督)。「観客も多かったですし、いいプレーで沸くとか、そういった部分はすごくモチベーションになりました。たくさんの方に今日のようなバトルの多い試合をお見せすることができたことはうれしく思います」(宮本ともみ・I神戸監督)。試合後は、両監督ともゲームの雰囲気を作り上げた両チームのサポーターに感謝の言葉を述べた。セレッソとしては、勝ち越すチャンスをモノにできなかった悔しさは残る。それでも、首位のI神戸を相手に2点のビハインドをはね返す粘り強さを発揮し、1試合を通して自分たちの目指すサッカーをやり抜いて得た勝点1は価値がある。松田監督、脇阪キャプテンともに、「ここまで積み上げてきた成果を少しは出せた」と口を揃えた。ここからは約2ヶ月のウィンターブレイクに突入する。「持っている力を継続して出すこと。持っている力を増やす作業も後期に向けては必要」と指揮官。しばしの休息を挟み、リーグ再開に向けてチーム力をさらに高めていく。

監督コメント

■松田岳夫監督
「ホームで4,200人以上の方に来ていただいて、その前で、まずは『自分たちのサッカーをしっかり見せたい。応援してくれる人たちの何かに訴えかけたい』と。選手ともそういう話をしてゲームに臨みました。声援が後押しになり、最後まで戦うことができたことは感謝しています。ゲームの方は、前半の早い段階で失点をしてしまった。ゲームプランとしては、前半は失点したくなかった。相手のプレッシャーが激しい中、勝負は後半というプランは持っていました。ただ、思わぬ形で2失点してしまった。振り返ると、ゴール前で体を張ることであったり(が足りなかった)、最後の最後に抵抗するためのスライディングを安易に出してしまったり、プレーの軽さが失点につながったことは悔やまれます。後半に入って、そういう部分で持ち直して、自分たちのゲームはできましたが、シュートまで行っても最後に相手の体に当たる。それは、INACさんがここまで1位という順位にいる証だと、対戦して感じました。2点は取りましたが、最後、取り切れなかったことは後悔が残ります。選手たちには、『よく頑張って引き分けになった』ではなく、『勝てなくて悔しいと思え』と伝えました。選手たちも悔しそうな思いをしていましたし、そういう気持ちがあれば、これから先、どんどん積み上げていけると思います。今年、最後の試合としては、ここまで積み上げてきたモノを少しだけ出せたゲームになったのかなと思います。また来年に向けて色々高めていければと思います」
 
Q:失点場面では守備で軽さも見られましたが、前半の最初から引かずに前向きな矢印が攻守に出せていたように思います。ここ数試合、「前半が課題」という中で、立ち上がりから持てる力を出そうという意識はピッチでも表現できていたという評価もできますか?
「相手のストロングポイントとして、前線の選手の個々のクオリティーの高さ、スピードやパワー、背後に進入して力強くゴールを目指してくること。その相手に対して、裏のスペースを空ければリスクは高まります。ただし、そこでディフェンスラインを落としてしまえば、相手はゴールに近くなる。相手がゴールから遠いところまでラインを引き上げることは、我々としては勇気が要りますが、必要な要素でした。『前半を無失点でいこう』というプランからすれば矛盾する部分もありますが、選手たちがよく取り組んでくれました。積極性は攻守ともによく出ていたと思っています」
 
Q:サイドバックの人選を見ても、しっかりボールを握りながら攻撃的に前に出ていく戦いを目指していたように映りました。しっかりと高い位置で押し込むことで無失点も目指した感じでしょうか?
「そうですね。サイドバックは相手とマッチアップした時、サイドハーフの選手とマッチアップすることが多いですが、サイドバックが高い位置を取るチームだと、サイドバックとサイドバックのマッチアップになります。その時に、相手が上がってくるから守備的なポジションを取ろうと思うのか、相手は上がってくるけど、自分が高い位置を取って相手を下げさせてやろうと思うのか、そのギリギリのところの戦いでしたが、今日は特に左サイドは効果的にプレーできたのかなと思っています。最後、決め切れば、というシーンが何度もあったので、そこは残念ですが、気持ちの部分で上回れたところもあったと評価しています」
 
Q:この半年間、「相手によっては引かされる時間はあるけど、どの相手に対しても自分たちの良さを出していきたい」という話を何度もされていました。その意味では、首位のINAC神戸レオネッサを相手に真っ向勝負で挑んで勝点1を取れた意義も大きいと思います。少しずつトップ3に近づいている実感もありますか?
「サッカーのスタイルとして、我々がINACさんとガチンコでスピードやパワーで勝負したら、多分、勝ち目はないです。もちろん、そこでも戦わないといけないですが、それ以外の武器を持っていないと対抗できない。しっかりボールを動かすこと、味方同士が連係、連動すること。攻守において、一人一人の関わりを増やすこと。怖がらずにしっかりと『サッカーをする』と言ったら語弊はありますが、ボールを動かしながら駆け引きをして、そういうサッカーをしようと。今日のゲームでも、当然、相手は(前から奪いに)来るけど、その部分をどれだけ出せるかにこだわって、1週間、準備してきました。前回の皇后杯でそういう部分を出せなかった分、選手たちも身に染みて感じていたようで、そこは勇気を持って取り組んでいけたと思います」
 
Q:前からのプレッシャーが速い相手に対しても、相手を見ながらボールを動かして、意図的にチャンスを作れたことが、半年間の成果でしょうか?
「そうですね。たまたまな部分もありますし、常にできるかと言えばクエスチョンですが、今週に関して言えば、トレーニングのときからプレッシャーを自分たちで再現して、ハードワークして、その中で相手の逆を取ることを実践してきました、極論を言えば、『試合の方が楽。練習の方がプレッシャーがあってきつい』と思うぐらいのトレーニングを今週に関しては積んできたと思います。それが瞬間、瞬間、色んな場面で出せたと感じています」
 
Q:前回の対戦では5失点して悔しい思いをしたGK山下莉奈選手を起用されました。期待した部分を教えて下さい
「GKに限らず、日々のトレーニングでチームメイトと競争してポジションを掴むと。トレーニングでいいパフォーマンスをしていた山下を今回は起用しました。前回の広島戦での名和のパフォーマンスが悪かったから交代というわけではなく、試合に向けて、いい選手を出すということは、GKもフィールドプレーヤーも同じスタンスで考えています。その結果です。『自信を持ってやってくれ。トレーニングでやっていることをストレートに出して欲しい。チームの最後尾にいる選手が味方を鼓舞する、味方に指示する、自信を持ってプレーして安心感を与える。それがチームにとって一番大事な要素だから、そういうところをしっかり出してくれ』という話はしました」
 
Q:先週の皇后杯準決勝に続き、今日も首位を相手に2点のビハインドをはね返す反発力を示しました。そうした選手たちの姿はどのように映りましたか?
「元々、身体能力は決して低くはない。サイズの面でも、もしかしたら他のチームより大きな選手もたくさんいます。そういう選手たちが、フィジカル的な要素も含めて持っている力を100%出し切れていないと、(就任以来)ずっと思っていました。それをどうやって出させるか。それを考えながらここまで積み上げてきたつもりです。そういう意味では、やっと持っている力を少しは出せるようになってきたことはプラスですが、持っているモノを増やす作業までは、まだできていません。もっともっと中に秘めている力はあるので、それを継続して出させること。プラス、ここからは持っている力を増やす作業。それが後期に向けては必要なのかなと感じています」
 
Q:「持っている力を出せるようになってきた」という部分では、今日、2得点を決めた田子選手はまさにその一人だと思います。今日のプレーも含めたこの半年間の成長はどう見ていますか?
「今日のパフォーマンスは本当に素晴らしいと思います。ゴールに一番近い選手が2得点という結果は、何より仕事をしたなと。守備の面でも、プレスの頭になって、追うことができた。攻守ともにハードワークできていたと感じます。彼女に関しては、元々、突破力やゴールに向かう迫力は持っていました。ただ、それをどの場面で出すか、全てスピードアップするのではなく、使い分けること。それが課題でした。もう一つは、周りと関係性をあまり持てなかった。一人でサッカーをして、相手に潰されてしまう。そういうシーンも多かったですが、最近は周りを意識することができるようになってきた。場所や状況によって、プレーを使い分けられるようになってきたことは大きいと思います。唯一言えば、後ろ向きの状態でボールを取られることは減らしていきたい。彼女がそこで時間を作ってくれるから味方が前に追い越していけることもありますが、そのアベレージも上げていかないといけない。まだまだ判断やプレーの使い分けなど高める要素はありますが、可能性としては、非常に輝かしい未来を感じさせる選手だと思っています」

選手コメント

■田子夏海選手
Q:素晴らしい活躍でした。自身のプレーについて振り返ると?
「最近の試合では、一番ゴールに向かえました。積極的に自分でもシュートを打てたので、それが結果につながったのかなと思います」
 
Q:2失点した後のロングシュートでのゴールでチームも「いけるぞ」という空気になったと思います。打つ判断も含めて、1点目については?
「GKの位置も見て、打っちゃおうと思って、打ちました(笑)。浮いたボールで上を越そうと思ったのですが、下に行って、それがいい感じで枠に入ってくれました(笑)」
 
Q:2点目も素晴らしいゴールでした。個人で反転して突破して、ニアを撃ち抜きました。2点目の流れを振り返ると?
「相手を背負ってのターンは得意なので、それをゴール前でできた感じです。あの場面もニアを狙ったというより、打っちゃおうと思って、感覚で思いっきり打ちました」
 
Q:今日は4,200人以上の観客が入った中での試合でした。そうした舞台でのゴールは、決めた後の歓声も違いましたか?
「いつもより歓声が大きく聞こえました。プレー中の応援の声もかなり聞こえたので、そこで決めることができて良かったです」
 
Q:今節を迎えるにあたって、練習から相手のプレッシャーも想定しながら準備してきたようですが、自身としても、球際での戦いも含めて出し切れましたか?
「はい。練習から球際に強く行くことは言われていたので、試合でも結構、出せていたと思います。自分としても、後ろ向きでボールを受けた時に(相手に)前に入られることも多いのですが、今日は自分でキープして前を向けたので、球際でも強く行けたと思います」
 
Q:昨年の今頃とは環境も変わりましたが、この1年の成長をどう感じていますか?
「新しい環境になって、最初の頃は自分のプレーを出せない試合もありましたが、今シーズンは結構、自分の持ち味も出せていると思います。来年も自分の持ち味を出しながら、もっとできるプレーを増やしていきたいです」
 
 
■宝田沙織選手
Q:2-2という結果をどう受け止めていますか?
「前回の対戦では0-5だったので、引き分けに持ち込めたことはプラスに捉えてもいいのかなと思います」
 
Q:2失点は課題ですが、内容的にも90分を通して攻守で前へ向かう姿勢を出せたのでは?
「そうですね。自分たちがハイプレスに行けば相手も蹴ってきますし、そこでしっかり潰してマイボールにした時に、うまくスペースを見つけて受けたり、走り込んだり、というプレーは出せたと思います。守備でもセカンドボールを狙って、相手に2次攻撃をさせないことは意識しました」
 
Q:今日はFWでの先発でした。皇后杯・広島戦の流れを汲んだ部分もあったのかなと思ったが、プレーを振り返ると?
「前からプレスに行くこと、相手のアンカーにボールを受けられたくなかったので、(田子と)2人で(アンカーへのパスコースを)消しながらということは(監督に)言われていました。コースを切りながらの守備は、少しは出せたと思います。攻撃のところでは、背後を取ったりはできたのですが、(前半の決定機では)力んでしまって、ちょっとうまくいかなかったところもありました」
 
Q:後半もチームとして右サイドを取って、決定機がありました。あの場面はコースを狙った感じでしょうか?
「めっちゃコースを狙いました(笑)。GKもいなかったので、コースを狙えば入ると思ったのですが、相手が(シュートコースに)入ってきました。甘くないな、という感じでした(苦笑)」
 
Q:今節に向けた準備でうまくいったと感じたことは?
「今週は相手のハイプレスを想定して練習から意識していました。試合でハイプレスが来ても慌てずできたことは、1週間の準備を出せたと思います」
 
 
■脇阪麗奈選手
Q:見ていて熱くなる好ゲームでしたが、2-2という結果を振り返ると?
「今節も入りは悪くなかったですが、失い方が2失点とも悪く、カウンターからやられました。警戒していたところを突かれたので、もったいないと思ったのですが、前半に1点を返せたことが後半にもつながったと思います」
 
Q:前半も入りは良かったですし、2失点した後も攻めの姿勢は出せたのでは?
「そうですね。首位を相手に自分たちのサッカーを、今までと比べて出せたとは思います。半年間やってきた少しの成果なのかなと感じています」
 
Q:怖がらずにボールを受けて、相手を見ながらボールを動かしてチャンスを作ることが、このようなプレッシャーの強い相手にできたことが今日の成果ですね
「練習からやっていることを試合でも出せたことは自信になりましたが、相手よりシュート数は上回っているので、そこで決め切る力がもう一歩、足りなかった印象です」
 
Q:引き分けで良しとせず、「勝てた」という手応えも残った試合でしょうか?
「はい。みんな口にしていましたが、決め切るところで決めていたら勝てた試合だったと思います。首位から勝点を取れたプラスの面と、勝ち切る強さを身に付けることは、後期に生かしていけたらと思います」
 
 
■北原朱夏選手
Q:率直に見ていて面白い好ゲームでした。I神戸相手にやれた手応えと勝てなかった悔しさと両方あると思いますが、試合を終えた気持ちは?
「自分としては、守備でやらせなかった部分と、攻撃になった時の切り替えの部分でも走り勝てたところまでは良かったですが、ゴール前で2回のチャンスを決め切れなかったことが悔しいです。決め切っていたら勝てた試合でもあったのかなと思います」
 
Q:左サイドバックに北原選手を起用することは、チームとしても攻撃的に戦う意思の表れだと思ったが、攻守に積極的にプレーすることは意識していた?
「そうですね。守備では予測の部分や相手の状況を見た上で対応することを心掛けながら、ビビらず前から行くことは意識していました。攻撃的に戦うために出させてもらったのかなと思ったので、攻撃になったら守備のことは考えず、チャンスの時はゴール前に走ることを意識していました」
 
Q:それだけに、前半2度迎えたチャンスで決めたかったと思いますが、切り返して右足で打った方が、より決めたかったですか?
「両方決めたかったです(笑)。(1度目のチャンスは)思ったよりゴールまでの距離が遠かったので、どうしようかなと思っている間に寄せられてしまった。2回目は、切り返した方がいいと思い、うまく切り返せたのですが、当たり損ねというか、最後の部分でうまく当たらなかったです(苦笑)」
 
Q:決め切れなかった悔しさはあると思いますが、攻守に半年間の積み上げも発揮できたのでは?
「そうですね。前回のINAC戦でも先発で出させてもらったのですが、守備に回ることが多く、攻められる分、ビビッて上がり切れなかったので、今回はチャンスと思ったら思い切って上がっていくことは意識してプレーできたと思います」
 
 
■山下莉奈選手
Q:2-2という結果をどう受け止めていますか?
「前半の早い段階で2点を決められたことは(悔しい)。1失点目はカウンターでしたが、1度は防いで、それを詰められた形でした。2失点目はニアに打たれて、見えなかったのですが、ニアは自分が守らないといけなかった。もっとやらないといけないとと思いました」
 
Q:リーグ戦の先発は第7節のアルビレックス新潟レディース戦以来でしたが、今日の起用に関して、気持ちの部分ではいかがでしたか?
「カップ戦は出ていたので、特に緊張はなく、いつも通りやろうと思って入りました」
 
Q:2失点はしましたが、チームとしてボールを動かしてチャンスも作っていました。チームとして前回対戦からの成長は示せたのでは?
「怖がらない、ということが一番のテーマでした。ビルドアップもつなげるならつないで自分たちのサッカーをしたい、という思いで入りました。自分たちで判断して前に運ぶこともできましたが、自分たちのミスでピンチもあったので、そこはもっと高めていきたいです」
 
Q:前回対戦時はセットプレーからのセカンドボールも含めて5失点と悔しい結果になりました。今日も後半は相手のセットプレーも多かったですが、その対応でも怖がらずにできた感じでしょうか?
「はい。チャレンジして、自分が出るなら触り切る。出ないなら、セカンドボールに対応する。そこをハッキリすることは自分の中でも意識していました。そこでの判断は迷わずできたと思います」