2023-24 WEリーグカップ
グループステージ 第1節

2023.8.25

ノジマステラ神奈川相模原

0

AWAY

FULL TIME

2

0-1

0-1

セレッソ大阪ヤンマーレディース

高和 芹夏 (37')

宮本 光梨 (67')

相模原ギオンスタジアム

505

HIGHLIGHTSハイライト

ギャラリー

MATCH REVIEW

WEリーグ参入後初の公式戦は高和芹夏と宮本光梨のゴールで2-0の快勝。前からの守備を原動力に、新たな歴史の一歩を刻む
 
2023-24 WEリーグカップ グループステージ第1節。ノジマステラ神奈川相模原のホームに乗り込み、WEリーグ参入後初の公式戦に挑んだセレッソ大阪ヤンマーレディース。記念すべき初陣の先発は、GK山下莉奈、DFラインは左から小山史乃観、米田博美、筒井梨香、中谷莉奈。ダブルボランチはキャプテンの脇阪麗奈と宮本光梨が組み、左SHに高和芹夏、右SHに百濃実結香。2トップに田中智子と矢形海優が入る[4-4-2]で臨んだ。
 
セレッソのキックオフで始まった試合は、立ち上がりからセレッソがボールを握り、敵陣に入っていく。4分には、中盤でインターセプトした宮本のスルーパスに抜け出した田中がドリブルからシュート。惜しくも外れたが、セレッソが最初のシュートを放つ。守備では2トップを起点に前から積極的にプレス。相手のロングボールも筒井と米田が対応し、ノジマにシュートを許さない。17分にも中盤でインターセプトした脇阪が自ら運んでミドルシュート。GKに防がれたが、ここで得たCKからセレッソがネットを揺らす。ショートコーナーから、百濃がサイドを突破してクロス。米田のシュートはDFに防がれたが、混戦の中で最後は矢形が押し込んだ。ただし、直前にハンドがあったとしてゴールは認められず。その後は守備の時間も続いたセレッソだが、ここをしのぐと、37分に先制点。矢形と田中でプレスをかけ、相手最終ラインのミスを誘ってボールを奪うと、田中がドリブルで持ち運び、戻ってきた相手DFもかわして中へ丁寧なラストパス。走り込んだ高和が落ち着いて蹴り込み、セレッソが待望のWEリーグカップ初ゴールを奪った。
 
後半は開始からノジマにボールを持たれ、守勢に回る時間が続いたセレッソだが、下がるだけではなく、行けるときは前からの守備は継続。すると67分に追加点。カウンターで背後のスペースへ抜けた田中。脇阪からのパスは渡らなかったが、相手DFがGKに下げたボールに食らいつき、激しくチェイス。ここに百濃も加勢し、田中がボールを奪うと、こぼれ球に反応した宮本が遠めの位置からループシュート。GKの頭上を越す見事な弧を描いてネットに突き刺さり、セレッソが2点目を奪った。1点目と同様、発端となったのは前からのプレス。田中の粘り強い守備が相手の綻びを誘った。決めた宮本のシュートも素晴らしく、「思い切り打ったら入りました」と試合後は笑顔も覗かせた。
 
2点のリードを得たことで気持ちも軽くなったか、以降は躍動感が増しつつ、守備でもクリーンシートを達成したセレッソ。見事、WEリーグ初陣で快勝を収めた。WEリーグ参入後チーム初ゴールを決めた高和は試合後、「みんなが繋いでくれた、チームの連携によって生まれたゴール」と全員で奪った得点であることを強調。鳥居塚伸人監督も、「高い位置からボールを奪い、得点につなげることはチームのストロングポイント。2点とも前からボールを奪い得点になったことは良かった」と話すなど、今後も連動したプレスはチームの武器になるだろう。その一方で、指揮官は「課題も多く残った。クラブ全体が大事にしている『止める』『蹴る』の技術の質が低かったこと、判断の部分は足りない点が多い。そのあたりは修正したい」とも話し、勝って兜の緒を締めた。サンフレッチェ広島レジーナをヨドコウ桜スタジアムに迎える次節は、いよいよ初のWEリーグでのホームゲームとなる。「より一層気合いが入ります。たくさんのファン・サポーターに観ていただけると思うので、絶対勝ちたいと思います!」。今節の2点目を決めた宮本は声を弾ませた。9月3日(日)、18時キックオフの一戦へ向け、今週もチーム全員でいい準備をして臨みたい。

監督コメント

■鳥居塚伸人監督

「この8か月間公式戦が無い中、選手たちは日々辛いトレーニングをこなしてくれたことが今日の結果につながった。ただ課題も多く残ったため、修正しながら次に繋げていきたい」
 
Q:今日の得点シーンを振り返って
「基本的には前からプレッシャーをかけ、高い位置からボールを奪い得点につなげるというチームとしてのストロングポイントがあるので、2得点とも前からボールを奪い得点になったことは良かった」
 
Q:今日の試合の課題を挙げるとすれば、どのような点か。
「セレッソ大阪のクラブ全体が大事にしている『止める』『蹴る』の技術の質が低かったことや、判断の部分でまだまだ足りない点が多い。そのあたりを修正し次に繋げられれば」

選手コメント

■高和芹夏選手

Q:今日の試合を振り返って
「今日が開幕戦ということで皆気合も入っていたし、とにかく『楽しもう』と選手同士で言い合って試合を楽しめたことが勝てた要因だと思います」
 
Q:WEリーグ参入後チーム初ゴールになりました。ゴールシーンを振り返って
「決めたのは自分だが、みんなが繋いでくれて最後に私が入れただけなので、チームの連携によって生まれたゴールだと思います」
 
Q:次節はいよいよホームゲーム。意気込みをお願いします。
「WEリーグ参入後初ホームゲームということで、課題もたくさんあるので、克服しながら楽しみ、一週間イチから練習して勝てるように準備していきたい。応援よろしくお願いします」


■宮本光梨選手

Q:今日の試合を振り返って
「前半で1点取れたことが大きかった。まずは勝ち切れたことが一番良かったと思います」
 
Q:ゴールシーンを振り返って
「試合に入るにあたりミドルシュートは意識していたが前半は打てていなかったので、ボールが来たらどんどん打っていこうと思っていた。田中選手がいいパスをくれたので、思い切り打ったら入りました」
 
Q:今日の試合に入るにあたり、チームの中で意識していたことは?
「とにかく勝つことが第一なので皆で声を掛け合って頑張ろうという話や、長谷川コーチが作ってくれたモチベーションビデオのおかげで一層気合が入った」
 
Q:次節はいよいよホームゲーム。意気込みをお願いします
「初のWEリーグでのホームゲームなので、より一層気合が入りますし、たくさんのファン・サポーターに観ていただけると思うので、絶対勝ちたいと思います!」