2002 シーズンヒストリー

2002シーズン

監督 西村昭宏

Jリーグディビジョン2 2位(12チーム中)

シーズンヒストリー
▲2002年の思い出のシーンをスライドにしました▲
森島寛晃が語る2002年

 この年はいろんな意味で特別なシーズンでした。

 未知のJ2。絶対に勝たなければならないリーグ戦。1年間プレッシャーを感じながら戦わなければいけないシーズン…。「今年1年で決める。」そんな決意をもって臨んだシーズンでした。
監督は前年の終盤から引き続き西村昭宏さん。いろんな選手に声をかけ、細かく指導する監督でした。いつも口癖のように「甘くない」「簡単には勝てない」「気持ちをしっかり持て」と。試合中も熱く、選手にも伝わるハートを持った人でした。

 実際にシーズンに入ってみて、ホントに楽ではなかった。開幕こそいい入り方ができたけれど、次からは明かに相手が守ってきました。

 2試合目は前年下位だったサガン鳥栖。引いた相手に自分たちのゲームができなく、PKを含む2-0でなんとか勝利した感じでした。そんな状態がずっと続いて、楽な試合はひとつもありませんでした。

 負けられないプレッシャーが常に付きまとい、試合数が多くスケジュール的にもキツイ上、試合会場が離れていて移動も大変でした。

 それでもチームが上位を維持できたのは、監督の言う「しっかりした気持ち」を持てていたからだと思います。

 そんなシーズンの中、僕自身は大きな経験をすることになります。

 日韓ワールドカップ。チームの話からはそれますが、これは僕にとって本当に大きな出来事でした。「自分にできることをしっかりやりたい」。4年前のフランス大会のこともあり、この大会にかける思いはすごく強かったですね。ですから長居でのチュニジア戦では「絶対にシュートしてやろう」って心に決めてピッチに入りました。そしてゴール。決めた瞬間のことは、実はあまり憶えてなくて…。とにかくメチャクチャ嬉しかったのは感覚としては憶えています。僕らしいシュートじゃなかったせいもありますし(笑)。

 今シーズンもあんなシュートをどんどん打たなきゃいけない。ホントそう思います。日々反省ですね。

 ワールドカップ合宿中は充実してましたよ。試合はもちろん、宿舎もカンヅメ状態なので、メンバーはいつも一緒。それぞれがサッカーに対する思いや、サッカー理論。テクニックやトレーニング方法について熱く語り合いました。というのはウソで、練習以外はすることがないのでやたらゲームやってましたよ。それと流行ったのが、卓球。みんな上半身ハダカで汗だくでやってました。僕はいつもアキとダブルス。僕が運動量で拾いまくって、アキが決めちゃう。そんなパターンで結構強かったです。なんか、話がどんどんそれちゃいましたね。

 ワールドカップから帰ってくるとチーム成績は今ひとつながら、ふんばって上位をキープしてくれていました。それに、数字以上にチーム状態は良かったので安心できました。

 その後、それを証明するようにチームは調子を上げ、10連勝したりしてどんどんいい感じになっていきました。

 このときに忘れてはいけないのは眞中さんの復帰です。ほんとうにケガ上がりなのかと疑うぐらい、すごいシュートを連発しました。

 春先からガンガン飛ばしてきたヨシトの活躍はもちろん、眞中さんの復活がなければもっともっと苦しいシーズンになっていたでしょうね。

 シーズン終盤になると、また少し負けてしまったりして、大分トリニータが抜け出してしまいました。もう「新潟との勝負」って感じです。3位になったら1年間がムダになってしまう訳ですが、余裕はなかったものの、不安もなかったですね。勝つことしか考えなかったし、いい緊張感がありました。それに、チームの雰囲気はかなり良かったんです。

 そして、あの新潟戦。この日もいい緊張感と「勝つぞ!」っていう強い気持ちでゲームに入ることができました。平常心でいられましたね。ホームだし、沢山のサポーターに応援してもらったし…。

 この新潟戦に勝って初めて「ほっ」としました。このときにやっと「J1に戻れる」っていう実感というか、「来年はJ1で…」ということが頭に浮かびました。それまでは本当に「次の試合に勝つ」ことだけを考えてきましたから…。

 試合終了後にグラウンドを一周した時には、スタンドのみなさんの喜んでくれる顔と、プレッシャーから開放されたチームのみんなの顔。嬉しそうな両方の顔を見て、なんかすごく嬉しかったです。

 このシーズンで印象に残った試合は、この新潟戦、開幕戦、そして8月7日の大分戦ですね。この試合まで大分には1分1敗で、ライバルチームに勝たなければ昇格はないと思っていましたから。それに、堅守を誇るこのチームに3-0で完勝できたことは大きな意味がありました。大分はJ2でもディフェンス力が飛び抜けていて、他のチームの「セレッソ対策」のお手本になっていた感じで、絶対に勝たないといけなかった。このシーズンにセレッソが初めて負けたチームでもありましたし、この時のスコアも0-3でしたから、きっちりお返しできましたね。

 こんな感じで、長い長い2002年のシーズンが終了しました。このシーズンでしかできないいろんな経験をして、セレッソも僕自身も少しは成長できたと思っています。

 今シーズンもチーム成績では苦しんでします。でも、今の状態も過去の経験も全部自分たちの糧にして、必ずタイトルをとりたいと思っています。

 かんばります。

森島寛晃が選ぶ2002年のベスト11
森島寛晃が選ぶ2002年のベスト11

モリシ曰く「みんな良かったし、僕は入らないですよ!」

2002 Jリーグ ディビジョン2[25勝7敗12分]

日付 対戦相手 結果 競技場 入場者 得点者
1 3/3 山形 6-0 長居2 6,755人 [セ]根本(6分、15分)、大柴(17分、80分) 山内(20分)、西澤(30分)
2 3/10 鳥栖 2-0 鳥栖 7,214人 [セ]西澤(23分)、田坂(71分PK)
3 3/16 湘南 3-0 長居2 4,774人 [セ]森島(6分)、大久保(34分、37分)
4 3/21 川崎F 2-2 長居2 4,141人 [セ]大柴(26分)、大久保(15分)
[フ]我那覇(50分)、塩川(54分)
5 3/24 甲府 3-1 小瀬 5,759人 [セ]トゥルコビッチ(4分、60分、76分)
[ヴ]影山(52分)
6 3/30 大分 0-3 長居2 5,910人 [ト]アンドラジーニャ(13分)、吉田(27分)、若松(53分)
7 4/6 横浜FC 1-1 長居2 4,702人 [セ]根本(82分)
[横]廣長(3分)
8 4/10 水戸 2-1 ひたちなか 5,576人 [セ]西澤(74分)、ジョアン(86分)
[ホ]吉田(63分)
9 4/13 福岡 1-2 長居2 5,305人 [セ]西澤(30分)
[ア]飯島(47分)、服部(56分)
10 4/20 大宮 0-0 大宮 8,134人  
11 4/24 新潟 2-5 新潟陸 11,699人 [セ]大久保(56分)、田坂(64分PK)
[ア]マルクス(33分、89分)、船越(54分)、ベット(75分)、寺川(89分)
12 4/27 鳥栖 2-1 皇子山 3,067人 [セ]大久保(22分、30分)
[サ]宮川(50分)
13 5/3 川崎F 3-2 等々力 7,085人 [セ]中井(11分)、久藤(49分、88分)
[フ]伊藤(宏)(44分)、林(89分)
14 5/6 甲府 2-2 皇子山 4,157人 [セ]徳重(38分)、トゥルコビッチ(80分)
[ヴ]鶴見(9分、88分)
15 5/12 大分 1-1 長崎 5,741人 [セ]佐藤(85分)
[ト]ファビーニョ(41分)
16 7/6 横浜FC 1-0 三ツ沢 11,118人 [セ]大久保(89分)
17 7/10 水戸 4-1 長居 6,469人 [セ]眞中(54分)、大久保(65分)、OWN GOAL(70分、85分)
[ホ]上園(79分)
18 7/13 新潟 1-3 長居 10,301人 [セ]眞中(84分)
[ア]ベット(8分)、寺川(12分)、氏原(75分)
19 7/20 山形 3-1 山形 8,996人 [セ]大久保(19分PK、56分)、トゥルコビッチ(40分)
[モ]根本(67分) 
20 7/24 福岡 5-3 博多の森 14,475人 [セ]大久保(41分)、西澤(60分)、鈴木(69分)、眞中(82分)、ジョアン(84分)
[ア]江口(19分、28分、29分)
21 7/27 大宮 1-1 長居 13,008人 [セ]森島(15分)
[ア]原崎(50分)
22 8/3 湘南 2-1 平塚 9,739人 [セ]眞中(48分PK) 森島(73分)
[ベ] 戸田(52分)
23 8/ 7 大分 3-0 鈴鹿 8,051人 [セ]根本(4分)、久藤(15分)、眞中(86分)
24 8/10 新潟 0-0 新潟ス 42,211人  
25 8/17 水戸 3-1 笠松 4,011人 [セ]トゥルコビッチ(19分)、森島(53分、74分)
[ホ]北川(64分PK)
26 8/21 福岡 1-0 長居2 6,974人 [セ]森島(71分)
27 8/25 鳥栖 1-1 鳥栖 8,484人 [セ]大久保(73分)
[サ]ビスコンティ(44分)
28 8/31 山形 1-0 長居2 7,226人 [セ]森島(31分)
29 9/7 横浜FC 2-1 長居 7,027人 [セ]大久保(56分)、西澤(79分)
[横]石田(23分)
30 9/11 大宮 3-1 大宮 6,003人 [セ]ジョアン(38分)、大久保(44分)、喜多(67分)
[ア]バルデス(55分)
31 9/14 川崎F 3-3 長居 9,030人 [セ]トゥルコビッチ(36分)、大久保(46分、63分)
[フ]マルキーニョ(12分、57分)、長橋(79分)
32 9/21 甲府 2-0 小瀬 13,000人 [セ]西澤(55分)、眞中(61分)
33 9/25 湘南 1-2 長居2 5,033人 [セ]森島(44分)
[ベ]栗原(17分)、パラシオス(25分)
34 9/28 大分 1-1 大分 27,431人 [セ]眞中(53分)
[ト]高松(60分)
35 10/5 福岡 4-2 本城 7,152人 [セ]森島(13分)、トゥルコビッチ(65分)、眞中(67分、82分)
[ア]宮崎(44分)、アレン(50分)
36 10/9 大宮 2-0 長居 6,531人 [セ]眞中(28分、31分)
37 10/13 川崎F 1-2 等々力 20,405人 [セ]原(73分)
[フ]箕輪(37分)、マーロン(89分)
38 10/19 鳥栖 2-1 長居 8,100人 [セ]森島(26分)、喜多(56分)
[サ]佐藤(大)(48分)
39 10/23 湘南 0-2 平塚 4,640人 [ベ]高田(2分)、坂本(25分)
40 10/26 甲府 0-0 長居 8,376人  
41 11/2 横浜FC 6-2 三ツ沢 8,611人 [セ]森島(14分)、鈴木(17分)、大久保(30分)、トゥルコビッチ(46分)、ジョアン(61分)、眞中(80分)
[横]北村(11分)、石田(68分)
42 11/9 水戸 5-1 長居 7,947人 [セ]尹(33分、44分)、ジョアン(69分)、眞中(89分)、西澤(89分)
[ホ]小野(16分)
43 11/16 新潟 3-0 長居 32,067人 [セ]大久保(17分)、トゥルコビッチ(60分、89分)
44 11/24 山形 2-2 山形 7,875人 [セ]森島(48分)、佐藤(80分)
[モ]高橋(52分)、松田(英)(89分)

第82回 天皇杯全日本サッカー選手権大会

    対戦相手 結果 競技場 入場者 得点者
1 12/1 テイヘンズ 6-0 西部緑地 5,020人 [セ]トゥルコビッチ(12分、24分、40分)、大久保(22分)、佐藤(66分)、根本(86分)
2 12/8 佐川急便大阪 4-1 長居2 3,816人 [セ]OWN GOAL(2分)、 喜多(12分)、森島(68分、72分)
[佐]秦(12分)
3 12/15 2-1 4,373人 [セ]原(25分)、佐藤(108分)
[レ]北嶋(76分)
4 12/22 名古屋 2-5 瑞穂陸 4,757人 [セ]佐藤(50分)、久藤(71分)
[グ]ウェズレイ(29分、81分)、岡山(32分)、原(48分、89分)
○●90分までの勝敗、□■Vゴールでの勝敗、☆★PK戦での勝敗、△引き分け

所属選手一覧

ポジション 氏    名  
1 GK 下川 誠吾  
2 DF 喜多 靖  
3 DF 山尾 光則 5月加入
3 DF 斎藤 大輔 5月移籍
4 MF 田坂 和昭  
5 DF ジョアン  
6 MF 尹 晶煥  
7 DF 鈴木 悟  
8 MF 森島 寛晃  
9 FW 大柴 健二 8月移籍
10 FW トゥルコビッチ 3月加入
11 MF 眞中 靖夫  
13 DF 山内 貴雄  
14 FW 杉本 倫治  
15 MF 大久保 嘉人  
16 MF 原 信生  
17 MF 久藤 清一  
18 MF 布部 陽功  
19 DF 森 直樹  
20 FW 西澤 明訓  
21 GK 河野 和正  
22 GK 水谷 雄一  
23 GK 多田 大介  
24 FW 佐藤 寿人  
25 MF 鄭 容臺  
25 DF 松尾 直人 7月移籍
26 DF 根本 裕一  
27 MF 越智 隼人  
28 FW 米山 大輔  
29 MF 徳重 隆明  
30 MF 中井 義樹  
31 MF 川崎 健太郎 9月移籍
32 MF 濱田 武  
33 FW 羽地登志晃 9月移籍
34 DF 齋藤 竜  
35 DF 伊藤 仁  
36 FW 御給 匠