1998 シーズンヒストリー

1998シーズン

監督 松木安太郎

Jリーグ1stステージ 9位 (18チーム中)
Jリーグ2ndステージ 13位 (18チーム中)
Jリーグヤマザキナビスコカップ Bグループ5位 (5チーム中) 予選リーグ敗退

シーズンヒストリー
▲1998年の思い出のシーンをスライドにしました▲
勝矢寿延が振り返る98年シーズン

 私がセレッソ大阪に加入したのがこの年、1998年のシーズンです。

 この年の監督は、ご存知・松木安太郎さん。現役時代から“闘将”として有名な人でした。監督としての指示も、細かい戦術より気持ちの部分を重要視していました。気迫や1対1での厳しいプレーを選手に求めたのです。

 そのこともあってか、試合形式の練習に多くの時間を割いていました。そして常に「全力で!」「魂を込めて!」という感じでした。

 この年に初めて森島選手がキャプテンに指名されました。モリシといえば腰が低く、遠慮がちで、それがプレー面でも損をしている部分がありました。そんな彼を名実ともにチームの中心にしよう、チームを引っ張れる選手にしようと考えたのが松木監督だったのです。

 その期待に応えたモリシは開幕から7試合連続得点のJリーグ記録をつくるほど活躍し、セレッソだけにとどまらず、“Jの顔”になりました。このことは、後に私が強化担当として西澤選手をキャプテンに指名したことにもつながっていきます。

 実は、最初(かどうかはわかりませんか)松木さんから「オマエ(勝矢)がキャプテンになれ」って持ちかけられたのです。ですが、「経験が長いとはいえ加入一年目の選手よりは、将来も考えてモリシのような選手が相応しいんじゃないですか」と話したんです。

 その結果、私はキャプテンにはならなかったけど、同じくベテランの高 正云選手とでチームをまとめる努力をしました。高さんはいつも、やさしい感じのチームの雰囲気に厳しさを要求しました。試合中でも常にそうでしたね。

 この年、最もインパクトの強かった選手はマニッチですね。スピードがあって、気が強かった。プレーはといえば、とにかく「突破!」。「何が何でもディフェンダーを振りきってやる!」っていう感じでした。チームよりは個人でっていうプレースタイルだったから、よく高さんとは衝突していました。マニッチが仕掛けて行ってボールを取られてしまい、そのボールを追いかけなかったことがあったんですが、その試合ではハーフタイムに「オマエは韓国でもそんなプレーしていたのか!」って怒鳴りつけていました。マニッチは日本に来る前はKリーグのチームにいました。だから、「(チームメイト同士が激しく要求し合う)韓国では、そんなプレーはしないはずだ。セレッソをなめているからそんなプレーをするのだろう!!」と激怒したのです。

 もう少しチームプレイができればもっとすごい選手になれたんだろうけど、そこがまたマニッチらしくていいんじゃないかと…。まあ今だからそう思えるんですけどね。

 この年のチームの特徴は、なんて言うか…。メンタル面が不安定で調子に波があったり、相性のいい相手・悪い相手がはっきりしていましたね。連勝も連敗も多かったし、気持ちが切れて大敗した試合もありました。あの記録に残るジュビロ戦のことは語りたくはないですが、その他にも7失点が2試合、5失点が1試合ありました。反対に良い試合もいくつもあります。ベストマッチは開幕戦の大阪ダービー。開始早々に先行されるも、最後まであきらめずに逆転で勝利した試合。ガンバには2勝しましたから、サポーターも少しは気分が良かったと思います。そのほか、マリノスとレッズ、それにアビスパに2勝しています。

 そして迎えたシーズンの最後の公式戦・天皇杯。長居第2での3回戦。塚田監督率いるヴァンフォーレ甲府との試合です。2点を先行するも、結局4対6の逆転負け。相手フォワードのバロンに4点を決められ、J2のチーム相手に屈辱とも言える大敗を喫しました。私はずっとサブのメンバーとして、ベンチでこの光景を見つめることしかできませんでした。こうして私は現役選手としての最後の試合を終えたのです。

 この試合で松木監督の退団が決まり、なんとも後味の悪いシーズンとなってしまいましたが、この悔しさが翌年の好成績へとつながっていったのです。

勝矢寿延がえらぶ1998年のベストイレブン
勝矢寿延がえらぶ1998年のベストイレブン

謙虚に自分は外してペリクレス選手を選びました。
でも、それで外国籍選手が4人になってしまいました。ごめんなさい。

1998 1stステージ[8勝9敗]

日付 対戦相手 結果 競技場 入場者 得点者
1 3/21 G大阪 2-1 万博 15,193人 [セ]森島(41分)、横山(87分)
[ガ]クルプニ(16分)
2 3/25 横浜M 4-3 長居 10,534人 [セ]清水(3分)、森島(4分、15分、71分)
[マ]バルディビエソ(19分)、深澤(46分)、中村(50分)
3 3/28 浦和 2-1 駒場 19,526人 [セ]マニッチ(48分)、森島(111分)
[レ]ベギリスタイン(30分)
4 4/4 名古屋 2-0 長居 10,188人 [セ]マニッチ(39分)、森島(73分)
5 4/11 平塚 2-3 平塚 8,266人 [セ]森島(66分、78分)
[ベ]呂比須(8分、18分、69分)
6 4/15 磐田 1-9 長居 12,832人 [セ]森島(75分)
[ジ]奥(19分)、中山(39分、53分、58分、70分、73分)、藤田(65分、79分)、名波(82分)
7 4/18 V川崎 1-2 等々力 7,657人 [セ]森島(35分)
[ヴ]高木(36分)、エウレル(39分)
8 4/25 神戸 1-2 長居 7,738人 [セ]鈴木(88分)
[ヴ]金(53分)、ビングリー(64分)
9 4/29 市原 1-4 市原 5,403人 [セ]西澤(44分)
[ジ]武田(2分)、江尻(24分)、廣山(32分、86分)
10 5/2 横浜F 1-4 長居 10,563人 [セ]西澤(17分)
[フ]佐藤(一)(8分、60分)、三浦(37分)、山口(85分)
11 5/5 京都 2-1 鴨池 8,851人 [セ]西澤(32分)、西谷(86分)
[パ]エジミウソン(40分)
12 5/9 広島 2-0 広島ス 5,994人 [セ]米倉(57分)、森島(89分)
13 7/25 福岡 3-1 長居 9,711人 [セ]森島(59分)、ピンタード(65分、80分)
[ア]山下(62分)
14 7/29 札幌 4-3 札幌厚別 17,689人 [セ]マニッチ(11分、44分)、西澤(54分)、鈴木(77分)
[コ]バルデス(4分、30分)、渡辺(64分)
15 8/1 清水 1-3 長居 9,646人 [セ]河(7分)
[エ]アレックス(22分)、オリバ(59分、62分)
16 8/5 鹿島 2-3 カシマ 15,360人 [セ]ピンタード(56分)、マニッチ(75分)
[ア]増田(9分)、中田(66分)、真中(98分)
17 8/8 5-7 長居 8,836人 [セ]森島(39分、46分、66分)、河(55分)、西澤(78分)
[レ]加藤(15分、36分、50分)、ベンチーニョ(34分、47分)、ストイチコフ(69分、84分)

1998 2ndステージ[7勝10敗]

日付 対戦相手 結果 競技場 入場者 得点者
1 8/22 札幌 1-3 長居 7,239人 [セ]マニッチ(32分)
[コ]深川(4分)、バウテル(11分)、村田(42分)
2 8/29 清水 2-1 日本平 12,144人 [セ]森島(44分)、横山(82分)
[エ]オリバ(72分)
3 9/5 鹿島 0-2 長居 15,501人 [ア]ビスマルク(72分)、マジーニョ(76分)
4 9/12 1-3 7,380人 [セ]鈴木(78分)
[レ]ストイチコフ(48分)、ベンチーニョ(86分)、大野(89分)
5 9/15 G大阪 2-1 長居 12,230人 [セ]西谷(42分)、森島(47分)
[ガ]小島(80分)
6 9/19 横浜M 3-2 三ツ沢 8,749人 [セ]西澤(31分)、黄(35分)、ピンタード(81分)
[マ]バルディビエソ(14分)、中村(36分)
7 9/23 浦和 2-1 長居 16,145人 [セ]黄(33分)、西谷(41分)
[レ]福田(79分)
8 9/26 名古屋 1-1PK3-5 瑞穂球 9,288人 [セ]黄(62分)
[グ]福田(51分)
9 10/3 平塚 2-1 長居 5,653人 [セ]西澤(22分)、横山(89分)
[ベ]リカルジーニョ(87分)
10 10/14 磐田 0-3 磐田 8,768人 [ジ]藤田(38分)、中山(68分)、清水(87分)
11 10/17 V川崎 1-2 長居 7,284人 [セ]西谷(88分)
[ヴ]山口(16分)、フェルナンド(21分)
12 10/21 神戸 0-2 神戸ユ 2,818人 [ヴ]河(25分)、長谷部(75分)
13 10/24 市原 2-0 福井 6,775人 [セ]横山(34分)、森島(65分)
14 10/31 横浜F 0-7 横浜国際 14,234人 [フ]吉田(8分、18分、40分)、山口(24分)、永井(30分、70分)、OWN GOAL(67分)
15 11/3 京都 1-2 長居 10,012人 [セ]黄(78分)
[パ]鈴木(36分)、エジミウソン(81分)
16 11/7 広島 0-1 長居 6,793人 [サ]ビドマー(27分)
17 11/14 福岡 2-0 博多の森 8,940人 [セ]黄(56分、59分)

1998 ヤマザキナビスコカップ[0勝3敗1分]

    対戦相手 結果 競技場 入場者 得点者
1 5/16 2-3 長居 3,896人

[セ]マニッチ(11分、30分)
[レ]加藤(12分、86分)、ドゥッダ(40分)

 
2 5/23 横浜M 0-2 三ツ沢 6,381人 [マ]バルディビエソ(12分)、岡山(87分)
4 6/3 福岡 1-1 長居 4,546人 [セ]加地(59分)
[ア]石丸(5分)
5 6/6 鹿島 2-5 カシマ 14,405人 [セ]西澤(25分)、橋口(75分)
[ア]中村(24分)、マジーニョ(46分)、長谷川(70分、73分)、OWN GOAL(82分)

1998 第78回天皇杯全日本サッカー大会

    対戦相手 結果 競技場 入場者 得点者
3 12/13 甲府 4-6 長居2 1,812人 [セ]森島(9分、23分、71分)、堀池(86分)
[ヴ]バロン(25分、31分、70分、83分)、渡邉(35分)、大柴(79分)
○●90分までの勝敗、□■Vゴールでの勝敗、☆★PK戦での勝敗、△引き分け

所属選手一覧

ポジション 氏    名    
GK 1 下川 誠吾 SEIGO SHIMOKAWA  
  21 武田 治郎 JIRO TAKEDA  
  22 油原 丈著 TAKEAKI YUHARA  
  23 伊藤 卓弥 TAKUYA ITO  
DF 2 木澤 正徳 MASANORI KIZAWA  
  3 稲垣 博行 HIROYUKI INAGAKI  
  4 白井 博幸 HIROYUKI SHIRAI  
  6 藏田 茂樹 SHIGEKI KURATA  
  15 勝矢 寿延 TOSHINOBU KATSUYA  
  17 河 錫舟 SEOK-JU HA 10月退団
  19 清水 和男 KAZUO SHIMIZU  
  20 百武 義成 YOSHINARI HYAKUTAKE  
  25 佐々木 崇浩 TAKAHIRO SUZUKI  
  26 橋口 勝 MASARU HASHIGUCHI  
  28 鈴木 悟 SATORU SUZUKI  
  34 ペリクレス PERICLES DE OLIVEIRA RAMOS 7月入団
  36 堀池 巧 TAKUMI HORIIKE 9月〜期限付移籍
MF 5 古賀 一成 KAZUNARI KOGA  
  7 米倉 誠 MAKOTO YONEKURA  
  8 森島 寛晃 HIROAKI MORISHIMA  
  11 高 正云 JEONG-WOON KO 8月〜期限付移籍
  12 横山 貴之 TAKAYUKI YOKOYAMA  
  13 秋葉 忠宏 TADAHIRO AKIBA  
  14 内田 利広 TOSHIHIRO UCHIDA  
  16 堂森 勝利 KATSUTOSHI DOMORI  
  27 大和 哲 TETSU YAMATO  
  29 加地 亮 AKIRA KAJI  
  30 原 信生 NOBUKI HARA  
  32 ピンタード   7月入団
  33 河合 崇泰 TAKAYASU KAWAI 8月入団
FW 9 マニッチ RADIVOJE MANIC  
  10 西澤 明訓 AKINORI NISHIZAWA  
  18 卜部 太郎 TARO URABE  
  24 西谷 正也 MASAYA NISHITANI  
  31 宮川 大輔 DAISUKE MIYAKAWA  
  35 黄 善洪 SUN-HONG HWAN 8月入団